「不都合な真実」がなかなか頭から離れない日々を送ってます。ゴア副大統領が言うように、今なら本当に間に合うのだろうか?ゴア氏が「奪われし未来」を通して世界に問うた、環境ホルモンの問題には映画では全く触れていなかった。地球温暖化だけでなく、環境ホルモンから民族問題まで複合的に作用するのではと、漠然とした不安を感じています。
そんなとき、本屋でこの本を見つけてしまいました。
本書「地球はあと10年で終わる!」です。価格は1000円です。
書籍版の「不都合な真実」は2800円ですので、こちらの方がお徳です。
書籍版「不都合な真実」は、映画の内容を本にしただけですが、こちらの方は、地球温暖化が引き起こす危機を一つ一つ掘り下げています。
例えば、「不都合な真実」では、シベリアの永久凍土が溶け始めています。北極の氷も解けて、北極熊も困ってます。というところで終わりますが、本書では、シベリアの永久凍土に含まれるメタンが気化してしまうという点まで突っ込んでます。
なんと、メタンは、二酸化炭素の21倍から25倍の温室効果があるとの事です。地球温暖化が等比級数的に進むことを意味しています。
ゴア氏は、地球全体でみんなで取り組めばまだ間に合うと言います。本書では、水争いで戦争が勃発するのではと言及しています。日本のような島国ならともかく、大陸を流れる国際河川の上流の国が自国の食料を守るために水を押さえる事は十分ありえる話です。
10年ほど前の、ワールドウォッチ研究所の地球白書でも、地下水位の低下と、食糧危機が言及されてました。北半球と南半球での農作物の端境期の備蓄量が、危機的なくらい少なくなっているとの事でした。あと、何年もしない内に、地球規模の食料危機がくるのではと空恐ろしく感じました。
あれから10年、変わりない生活をしています。
この本の題名のように、あと10年で終わるのか、それとも、杞憂に終わるのか。
これから、温暖化で海面上昇するから、五洋建設の株を買っておけば安心だなどと、言っている状況ではないように思います。