ウイグルで暴動が起きている事はご存知だと思います。ただ、一連の報道には????と感じています。
日本政策研究センターの主催で、世界ウイグル会議のラビア・カーディル議長の講演会が市ヶ谷が開催されることになりました。私は、ウイグル関係の話を聞く機会が多々あるので、会場が溢れるだろうから、今回は遠慮して、席一つ分でも多くの方にウイグル問題を知ってもらいたいと思っていました。
しかし、ラビアさんが急遽、アメリカの国会で話をする事になり渡米!
ラビアさん不在では、参加者が集まらないかもしれない。これは参加せねばと、アルカディア市ヶ谷に駆けつけました。
会場に行ってみると、全くの杞憂で、溢れんばかりの聴衆の方が集まっていました。
開会にあたり、司会の水谷尚子さんが、「中立な立場で話を聞く会です。」と繰り返し強調されていました。それは、私たちに入るのは中国共産党からの情報ばかりで、ウイグル人からの情報が入らない。今回はウイグル側からの話を聞く必要があるので開催したと挨拶されました。
また、会場にいる漢人の皆さんにも静かに聴いて欲しいと話されていたので、おそらくは中国共産党から動員がかかっているのでしょう。ただ、私が見たところ、聴衆は良識的な日本人ばかりに見えました。
ビデオメッセージに内容は変更した上でのラビアさんの講演でした。
ラビアさんの話によると、今回の暴動はまず、広東省でウイグル人が漢人数千人に虐殺されたことが発端になりました。4から5時間に渡りウイグル人への暴行が続いたそうです。中国では武装警察がすぐに駆けつけてくるはずなのに、武装警察自身がウイグル人の虐殺を傍観していたとの事です。
この虐殺でウイグル人は2名殺されたと中国共産党(政府)は発表していますが、現地に取材に行ったイギリス人記者が、現地の人にインタビューしてみると「俺はウイグル人を7人も殺してやったぜ!」と自慢げに答えたそうです。
2名死亡どころの話ではありません。
この虐殺を受けて、ウイグルの中心地であるウルムチにて1万人規模のデモがありました。反政府ではなく、虐殺への抗議のため、中華人民共和国の赤旗を先頭に掲げてデモ行進をしました。そのデモに中国共産党は戦車を投入し、デモ隊に対し機関銃を乱射し、デモ参加者をなぶり殺しにしました。
そして、ウイグル人の死体をトラックに積み込み、持ち去り、血で染まった街を多少片付け、そこに漢人の死体をならべ、ウイグル人の暴動で漢人が殺されたように演出をしたのです。
1万人が、全員虐殺されたのかは分かりませんが、デモに参加した1万人は今どうなっているのか分からないのです。ただ、1万人もの人がウルムチの街から消えてしまっています。
また、デモのあった夜、ウルムチの街は突然停電になり、明け方まで機関銃の音が響き渡っていたそうです。
ラビアさんは、亡命して、アメリカに在住していますので、現地で見て来た訳ではありません。ですので、数字などの点では正確では無いと思いますし、被害者意識から、話が大きくなっている面も考えられます。ただ、中国共産党による想像を絶する地獄絵図がウルムチで展開された事は、真実でありましょう。
ラビアさんのビデオメッセージのあと、ラビアさんのご主人のシディック・ハジ・ロウジさんが講演をされました。ハジさんご自身の東トルキスタン独立にかけた人生を語られました。8年6ヶ月も刑務所に入れられた上、刑務所内でのウイグル人への虐待に必死に耐えた事。
東アジアの平和と、中国共産党の人権弾圧を止めるためにも、日本には政治大国になって欲しいと、目を潤ませながら訴えられていました。
ハジさんの訴えに、会場も目頭を熱くしながら、拍手がなりやみませんでした。
ハジさんの話を是非、
・中国共産党への1000人訪問団などを企画した民主党関係者。
・中国共産党に媚を売る「中国世界遺産ものがたり」などというテレビ番組を放送している創価学会。
・創価学会の政治団体である公明党の関係者に聞いて欲しかったです。
会場のアルカディア市ヶ谷から、溢れるほどの参加者でした。
ウイグルの人々の訴えに心を揺さぶられた人は、民主党と公明党には投票する事はないでしょう。
8月30日の衆議院選挙、私は民主党と公明党には絶対に投票しません!
中国共産党による人権弾圧が一日も早く終わる事を、ウイグルの輝ける未来を願っています。