年明けから配って歩いた活動報告です。今回はちょっと少な目で1万8千枚にしたのですが、配り終えたと思ったら、もう3月議会です。遅ればせながら、活動報告をアップします。
深刻なばい煙被害が寄せられる、ダイエー横の比留間運送の焼却場問題!前号では周辺の土壌が、「有害金属類で非常に汚染されている」という、東京農工大環境毒性学研究室による調査結果をお伝えしました。それに加えて、市のダイオキシン類調査でも、新設施設基準なら操業許可が出ない状況ということが分かりました。
上の表は「令和5年度環境保全のあらまし」によるものです。令和2年、3年度は新設施設基準を超えるダイオキシン類が検出されています。「ぎりぎり新設の基準値を超えてるぐらいだから」と思われるかもしれません。しかし、過去のデータをひも解くと、平成23年は9.3ng-TEQ/㎥N、24年は10 ng-TEQ/㎥N、26年は既設施設基準を超える13 ng-TEQ/㎥N、28年は7.6 ng-TEQ/㎥Nと、毎年のように、非常に高い数値が出ています。このように、既設施設基準を超えるダイオキシン類が検出されたら、市民の安全のために直ちに操業を停止させるべきです。ちなみにヨーロッパのダイオキシン類の基準は、0.1 ng-TEQ/㎥N。日本の基準は100倍も緩いのです。ヨーロッパでこんな数値が出たら、直ちに操業停止どころではすまないでしょう。ですが、市は比留間運送との長年の深い関係のせいか、うやむやにしています。また、市のダイオキシン類調査は、事前に調査日を業者と相談して決めます。前もって準備が出来るのです。もし、抜き打ち検査をしたら、はるかに高いダイオキシン類が検出されるのではないでしょうか?
ちなみに、今年度は、「修繕で休止中」と、突然、ダイオキシン類調査が中止の連絡が届きました。
比留間運送は、長年、ごみ収集業務を請け負うなど、市と非常に深い関係にあります。また、木原誠二前内閣官房副長官らへの、多額の政治献金もしています。非常に強い政治力のせいなのか、ばい煙被害を訴える被害者の方は、金融機関や保険会社からの悪質な嫌がらせで苦しんでいます。
それだけでなく、比留間運送にばい煙問題を訴えに行くと、後日、車を傷つけられたり、自宅前に右翼の街宣車が一日中止まっている事もあったと言います。「危険を感じ、家族の安全のために離婚せざるおえなくなりました」と、くちびるを噛んでおられました。こんなこと、偶然、起きますか?
私も、情報公開などで資料を集め、比留間運送のばい煙問題を市議会で初めて取り上げた時です。公明党の議員らが、延々と口汚いヤジを飛ばし、議会での質問の妨害を続けました。
「小さな声を聴く力」などと、空々しい宣伝をするなら、公明党の先生方も、一度ぐらいは、公害被害の状況を見るために足を運んだらどうですか?
「1泊約500円 エベレスト街道 貧乏旅行記」
羽田~カトマンズ往復7万5千円の格安航空券が出ていたので、年末年始、ネパールのエベレスト街道を旅しました。安い理由は、中国の航空会社で乗り換えが2回。カトマンズまで丸一日かかるからです。加えて、現在、中国は入国制限中です。中国で乗り換え出来ず、そのまま日本に帰される可能性までありました。
ですが、心配は杞憂に終わり、カトマンズに到着し、翌朝、小さなプロペラ機でルクラに向かいました。ルクラは山腹の傾斜を利用した500mほどの滑走路の空港で、「世界一危険」とも言われます。ですので、欠航も多いのですが、無事、エベレスト街道のトレッキングをスタートです。標高2800mのルクラから、5360mのゴーキョピークを往復10日ほど歩き続けます。ちなみに、エベレスト街道のロッジの公定料金は一泊500ルピー、約500円です。食事などと合わせても、1日3000円あれば十分です。また、ネパールの法改正で、トレッキングには基本、ガイドやポーターを雇わないといけなくなりました。でも、エベレスト街道なら単独行動が可能です。ここなら自由に、安く旅ができます。高山病と重いリュックに喘ぎながら、なんとかゴーキョにたどり着けました。
ゴーキョ湖周辺は、誰かが小石を積んだ石積みが、そこかしこにあって、青森の恐山とそっくりでした。ゴーキョの先は8000m峰のチョーオユー。恐山も雪で半年は人を寄せ付けません。人の限界、まさに地の果てでは、死者を悼む、根源的に同じような行動をするのかもしれません。なにか不思議な思いにかられました。