この決議文で、反対するのはなぜ?理由が聞きたいものです。
議案提出者は共産党からでしたが、全会一致で決議したいとのことで、議案の文面には他会派の意見も取り入れるとのことでした。ですので、上記の決議文は他会派からの要求をすべて受け入れています。
私は、対話の前にやることがあるだろうと考え、次のような討論をした上で賛成しました。
彼らの政治姿勢は、
北朝鮮のミサイル発射の暴挙を容認する!
北朝鮮に抗議する決議を出させてはならない!
と言わざるおえなくなってしまいます。
これでは、いつまでたっても、拉致被害者を取り返すことなど出来ません!
以下は私の賛成討論原稿です。
今年に入ってからの度重なる北朝鮮の弾道ミサイル発射実験は、まさに暴挙としか言いようがない行為です。こういった行為に抗議する決議に反対することは、北朝鮮の暴挙に対して容認する姿勢でもあり反対することは到底できません。
今回の決議文は読み方によれば幅広い解釈ができるようになっています。全会一致のために提案者が考えられたことであろうと思います。ですので、この決議文を私なりの解釈で討論した上で、賛成することにします。
ただ、対話と言っても、単に顔を合わせてお茶を飲んで握手したら万事解決という単純なものではないのは言うまでもありません。対話の前に、交渉材料をそろえなくては意味ある対話とはなりません。
過去の日本政府がきちんと交渉材料をそろえた上で対話をしてきたかというとそうとは言えません。
数年前ですが、李の自宅が田無とのことなので、行って見たことがあります。情報が古く、行って見たら、現在はスーパービッグAの駐車場になっていました。後日、政府の拉致対策室の人と話した時、「天目石さん、李秋吉の家にいったんだって。もう、住んでなかったでしょう。」と言われました。そこで、「今、どこに住んでいるのか教えてくれない?」と聞いたところ、「教えられるわけないじゃない!」と当然のごとく断られました。ただ、現在も存命で、政府としても動向を把握していることは分かりました。
国会で犯人と実名を挙げているのに!また、答弁した人が首相をやっているのに!「犯人を逮捕して真相究明しろ!」と命じれば、30分以内で逮捕できるはずです。なんで、何もしないのでしょうか?
また、経済制裁も非常に甘いとしか言いようがありません。友人で特定失踪者問題調査会の村尾専務理事は、政府の北朝鮮の経済制裁は500万円程度の効果しか出ていないと言っています。500万円ほどの経済制裁ではやったうちにはいりません。
私の友人で、個人で北朝鮮とたたかっている加藤健という人がいます。数か月前ですが、イランと北朝鮮の間を飛んでいる高麗航空の定期便が必ずパキスタンで一服していることに気が付きました。北朝鮮の飛行機の航続距離ではイランと北朝鮮は飛べないようでした。そこで、彼は、国連からパキスタン政府からアメリカ、EUと片っ端から関係機関や議員に対して、「パキスタンが北朝鮮航空機に給油しているのは国連決議違反!」と抗議文をメールしました。それ以降、パキスタン政府は、北朝鮮航空機の離発着を拒否するようになりました。今でも、北朝鮮とイランの間に航空機が飛んでいるようですが、ギリギリの燃料で、積み荷も積めず、なんとか運行しているようです。イランの兵器開発に、ずいぶんとブレーキがかかっていると考えられます。
ことほど左様に、対話は大切ですが、対話で結果を出すためには手札が必要です。孫子の戦わずして勝つという意味をよく考えていただきたいという事を申し上げて、賛成討論とします。