9月議会がまもなく始まりますので、議案が配布されました。市長報告に添付されていた入札結果を見てびっくりしました。
談合研究の専門書に紹介されてもおかしくないような、談合が疑われる典型的な入札結果が出ていました。
入札談合の見方のテキストとして使えますので、見てみましょう。
チェック その1
一位不動の法則になっている事
入札談合の最重要のチェックポイントです。1回目の入札で一番低い金額で入札した企業はどこでしょうか?
この金額では、予定価格より高かったため、2回目の入札を行う事になりました。一番低い金額の会社はどこでしょう?
この金額でもまだ、予定価格より高かったので、最後3回目の入札を行います。一番低い金額の会社はどこでしょう?
「いつも、最低金額を入れる会社が変わらない!」、このことを一位不動の法則と言います。
談合で、あらかじめ落札する企業を決めていたら、何回入札しても最低金額を入れる企業は絶対に変わりませんよね。
一位不動の法則は、談合チェックをするとき、一番重要なポイントです。
チェックその2
2回目以降入札参加者が激減する。
11社も1回目の入札に参加したのに、2回目はたったの3社に激減しています。この不景気です。どの会社も多少値下げをしても仕事を取りたいと思うはずです。どうしてこんな事がおきるのでしょうか?
落札予定の業者は出来るだけ高い金額で落札をしたいと考えます。ひょっとしたら、1回目の入札金額をちょっと下げれば予定価格の範囲内だったかもしれません。あとちょっと金額を下げて入札したいのに、その範囲に11社をひしめき合わせるのは不自然ですし、各社の入札金額を作るのも面倒です。そんな訳で、談合があった場合2回目から入札参加者は激減します。
この2つのポイントを見るだけで、99%談合をやっていただろうと類推が出来ます。
でも、談合があったとは断言は出来ません!
偶然、このような結果になったかもしれないからです。
今回も、偶然かもしれません。
こういう談合対策を武蔵村山市ではやっていません!
過去3年間の入札経過調書をチェックしましたが、武蔵村山市は疑惑の入札結果が非常にたくさんあります。
入札経過調書は市のホームページでも見ることが出来ます。
入札結果
近々、調査結果を公表します。