市の入札改革について一般質問を行いました。より一層「なにか変だぞ!」という思いを深めただけでした。
市は、入札にあたり予定価格の事前公表を止め、事後公表へと変えました。談合により落札価格の高止まりを防止するためです。
落札率が下がる等、効果があったのでしょうか?
市の答弁では1000万円以上の入札では、落札率が、昨年度93.52%だったのが、
今年度は85.14%と8.38%も下がっている。
効果があったという事でした。
市の答弁によく注意してください。1000万円以上に限定しています。
私は、市の入札経過調書のデータをエクセルに打ち込んでみました。たっぷり2週間かかり、ブログの更新もおろそかになり、ヘトヘトになりました。
市が予定価格公表している全入札の落札率を比較してみますとこうなります。
平成20年度 88.69% 平成21年 87.98%
平成21年度が弱冠下がったとは言え、0.7%だけです。 これでは入札改革で落札率が下がったとは言えません。全く変わっていません。
落札率が下がったように見える部分だけを取り出して、さも改革の効果があったように見せているだけです。
でも、悲しい事に、来年2月に発行される議会だよりには、市の最初の答弁しか掲載されません。
市民の方たちが、入札改革が進んでいると勘違いしてしまいます。
また、談合の状況証拠である一位不動の法則となった案件数がどう変わったかを聞きました。
談合であらかじめ落札者が決まっていると、予定価格以下になるまで何度入札しても、最低価格を入れる会社は変わりません。この事を称して一位不動の法則と言います。
平成20年度は27件ありました。
さて、今年度は・・・・・?
市の答弁は、「調べてないので分かりません!」
・・・・・・・・・えっ!
本気で入札改革をしている自治体の中には一位不動の法則になったら、談合と見做し業者選定からやり直すところもあるというのに・・・・・。
監視カメラを付けても、誰もモニターを見ていないのと一緒です。
私が数えたところ、今年に入って一位不動は11件起きています。昨年より明らかに減ってきています。
入札改革の成果が出ているように一瞬思えます。
でも、平成20年度も今年度も、複数回入札になった案件で、順位が変動した事はそれぞれ1回づつしかありません。
言い換えると、明らかに競争している事が分かる入札は、1回づつしかないんです。
全然、入札改革の成果なんて出ていません。
一位不動の法則になってしまうという事は、言い換えれば、業界は予定価格を把握出来なかったともいえます。予定価格を掴んでいたら、1回目の入札で予定価格以下の数字で入札できるからです。
競争している様子が見えないのに、一位不動となる入札回数が明らかに減るとは何を意味するのでしょうか?
あくまで仮説ですが、水道管から水が漏れるように、市役所の情報が漏れているのではないでしょうか?
他に、どうしたらこういう結果になるのか。もし、適切な理由があったら教えてください。
市のホームページを見れば、入札経過調書を見ることができます。でも、ほんの一部の入札でしか予定価格の事後公表をしていません。
いらぬ疑惑を招かないためにも、ただちに予定価格の全面公開ぐらいはやるべきです。
他にも、入札に関して不自然と思える事実を質しました。 その事はもう遅いので後日にします。