武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

公正な競争入札の結果が、これですか?

 市の仕事の中には、毎年発注されるものがあります。さて、こういった仕事の入札経過を見ていてあることに気付きました。

 毎年、同じ会社が落札する確率が異常に高い!

 私が気がついたものを挙げてみます。

※一位不動の法則とは、1回目の入札で予定価格に達せず複数回入札をした時、最低価格で入札をする業者が変わらない事を言います。すでに落札者を事前に相談して決め手いた疑いが持たれ、談合の状況証拠となります。2回、3回というのは入札した回数です。


 以下は、全て競争入札をした結果です。

 道路清掃委託・・・平成18年から21年スバル興業(平成19年一位不動の法則)

 道路雨水吸込槽浚渫委託・・平成18年から21年常盤組(平成18年 一位不動の法則 3回入札)

 プール薬品購入・・・平成18年から21年太陽薬品(平成19年一位不動の法則 2回入札)

 小中学校ジュータン清掃・・平成18年から21年サンプロス(H19 一位不動の法則2回入札)

 小中学校受水槽及び高架水槽清掃委託・・平成18年度から21年 富士建物

 大南雨水排水処理施設浚渫委託・ 平成18年から21年 常盤組(H18 一位不動 3回)

 小中学校子宮がん乳がん検診・・平成18年から21年立川中央病院(H19 一位不動 2回)

 役所のカウンターで一枚一枚ファイルを繰りながら確認しましたので、まだまだ抜け落ちている事業があると思いますが、ざっと以上のような事例に気がつきました。
 
 競争入札をしているのに、いつも落札業者が同じです。本当に競争していると思えますか?
おまけに、談合の状況証拠になる一位不動の法則になる場合が多々あります。

 中には、競争をしているのでしょうか?落札者が変わる事業もあります。

小中学校窓ガラス清掃・・・・H18 フクヤサービス、 H19 フクヤサービス(一位不動の法則 3回)、 H20東建社(一位不動の法則 3回)、 H21 入札をまだ行っていない

 小中学校プール清掃・・・・H18 フクヤサービス(一位不動の法則 2回)、 H19 須田ビルメンテナンス、 H20 東建社(一位不動の法則 3回)、 H21 環境技研 多摩支店(一位不動の法則 3回)

 これらの事業は、落札業者が頻繁に変わっていますが、一位不動の法則が出現する確率が異常に高すぎます。7社入札の場合なら、2回入札で7分の1、3回入札で7×7で49分の1です。
 必ず、一位不動の法則になる事は通常ありえません。

 業界で受注調整を行っているのではと考えるのが自然です。

 また、行政の透明化と公平性を図るため、随意契約から競争入札の拡大が行われています。

 にも関わらず、こんな入札もあります。

 国民健康保険パンフ購入・・平成18年から21年東京法規(18年・19年随意契約

 随意契約から指名競争入札に変わったにも関わらず、落札する業者は変わらないのです!

 ここで挙げた事例を良く見てください。東証一部上場のスバル興業のような大手から、市内業者まで。出版社から医療法人まで。
 不自然な入札には、規模の大小や、業種を一切問わずに行われている事がわかります。

 この調査結果に対する、市の答弁ですが、「適正な入札が行われている。」という事でした。
11月1日に発行される「ぎかいだより」にもそのように掲載されると思います。

 この入札結果は、公明正大にきちんと競争入札を経て行われた結果だと市の担当者や関係者が信じているとするのなら、プロレスのレフェリーにでも転職された方が良いと思います。

 市の仕事は、談合業者を摘発して牢屋にぶち込む事が仕事ではありません。

 入札の結果全般から、武蔵村山市では入札談合や業者同士の受注調整が蔓延していると判断するべきです。

 そして、徹底した入札改革を行うべきです。

 来年からは、電子入札を導入してゆくとの事ですが、どの程度改善されるか期待したいと思います。

 電子入札でも、指名業者名が漏れたり、予定価格、最低制限価格が漏れたりする可能性は排除出来ません。
 細かい話ですが、私は最低制限価格を決定するのは、指名選定委員会で議論するという今のスタイルを止めるべきだと思います。最低制限価格を決めるのは副市長でも、総務部長でも構いませんが、入札関係者の中の特定人物がたった一人で決め、入札時まで、その人以外は誰も知らないというようにするべきだと思います。

 そうすれば、7月に行われた小中一貫校体育館建設工事のように、最低制限価格との差額がたったの5千円(7億円弱の工事ですよ!)というような、疑惑や噂を招くような入札は激減するのではないかと思います。
 情報の出所が一元化されますから。