議会で、質問したら、変わるものだなあと思う出来事がありました。
昨年、東京たま広域資源循環組合議会にて、質問をしました。東京たま広域資源循環組合とは、日の出町にあるごみの最終処分場の組合です。処分場延命化のためにエコセメントを作っています。
どんな質問をしたかというと・・・・。
「どうして、循環組合のホームページで、入札経過調書を公開していないのですか?」
「随意契約と、指名競争入札の割合はどうなっていますか?」
という質問です。
東京たま広域資源循環組合は、多くの裁判を抱えているとの事で、いまだに情報公開条例がありません。組合の内容を調べるには、ホームページにたよるしかありません。
議員は、何か特別な情報を持っているのではと思われるかもしれませんが、そんな事は全くありません。地道に、役所から配布される資料を読み、気になった事を情報公開で資料要求をするだけです。
情報公開条例が無く、ホームページで入札経過調書を公開していなかったら、完全にブラックボックスになってしまいます。
おまけに、昨年の質問では、随意契約の割合は約85%!
まさに、業者のやりたい放題ではないか? と頭をよぎりました。
ですが、この2月4日より、
東京たま広域資源循環組合のホームページで、入札結果が公開されました。
入札結果のページ
http://www.tama-junkankumiai.com/industrial/result/index.html
掲載されたページを全てチェックしてみましたが、談合の状況証拠になる、一位不動の法則となった入札は2件だけ。武蔵村山市よりは遥かに頻度が低いようです。
ただ、一発で落札している件数が多いので、談合が行われていないかどうかは分かりません。
あと、気になった入札は、
二ツ塚廃棄物広域処分場仮調整池堤体挙動調査委託
http://www.tama-junkankumiai.com/industrial/result/details/h21_071.pdf
仕様書が、分かりづらかったのか、積算を間違えたのか、 2回目の入札で全社辞退という状況になっています。1回目の入札金額を見てみると。
パシフィックコンサルタンツ 297万円
日本工営 1000万円
国際航業 1010万円
とんでもなく、開きがあります。
不調になってしまったので、後日、再度入札することになりました。
二ツ塚廃棄物広域処分場仮調整池堤体挙動調査委託
http://www.tama-junkankumiai.com/industrial/result/details/h21_079.pdf
2回目の入札では、
パシフィックコンサルタンツ 215万円
日本工営 1000万円
前回より、予算額が増えたと日本工営は思ったのでしょうか?前回と同じ金額で入札している所は強気です。本来は、入札が不調になったら、指名業者を選定しなおして、入札をするはずなのですが、建設コンサルタント業界は小さいのでしょうか?
2社が入れ替わっているだけです。
役所と、業者の積算が合わなくて、不調になるという事は、言い換えれば役所から予定価格や、最低制限価格の情報が漏れていない証明とも言えます。
いずれにしろ、指名競争入札に関しては、入札経過調書をホームページ上で確認できるようになりました。
次は、85%を占める随意契約の見積り合わせもホームページ上で公開してもらいたいです。
こちらの公開の方がはるかに重要です。