4月15日に無投票で当選が決まって、今日が初めての本会議でした。先日侃々諤々、虚虚実実で内定した議会人事の議決と、補正予算の議決をおこないました。
今回の補正予算では、横田基地軍民共用化推進のリーフレット作成と配布料65万円が計上されてました。
私は、思惑があるんじゃないのと思って、まず聞いてみました。
「リーフの中に、米軍再編についての説明も入れるのか?」
市の答弁は「入れることになると思う。」との事でした。
なんで、こんな事を質問したかというと、今、議論されている米軍再編特措法では、1000億円自治体に交付金がばら撒かれる予定です。そして、この交付金がもらえるのは、米軍再編に賛成する関係自治体のみとなってます。
米軍再編を支持するような、リーフレットを作ると、国も「武蔵村山市は良く理解していただいている。」と受けがよくなります。結果として65万円のリーフレットが、数億円の交付金に化けて帰ってくるかもしれません。
私は、「米軍再編の支持の内容もリーフに入れるべき!」と主張しました。
こんな質問をしたら、共産党の籾山議員も質問をしました。軍民共用など横田基地問題できちんと勉強した上で意見をいうのは、武蔵村山では籾山さんぐらいなので、「ちょっと、煽っちゃったかな。」と思い身構えてしまいます。
「米軍再編に賛成する自治体にだけ交付金を出すなんて事に対して、市長はどう考えるのか!」との質問です。
私だって、国の交付金の出し方は下品だし、えげつないと思ってます。でも、武蔵村山市の利害と一致しています。瑞穂町が軍民共用に反対して、交付金がもらえないなら、その分武蔵村山がもらえばいいと思います。
市長は、「米軍再編は、国策です。米軍再編によって地域にも影響がでます。交付金が出て当然です。」と聞かれた事と微妙に違う答えを言ってはぐらかしてます。
籾山さんは、「質問に答えてないではないか!」と再度聞きましたが、同じように市長ははぐらかしてました。
私も、国にシッポ振った自治体だけ金を出すというやり方は、心底馬鹿にしていると思います。
そんな事までしなくても良いだろうと思います。でも、もらえるものはもらうべきです。
米軍再編では、横田基地には、日米の共同統合作戦調整センターが作られます。航空自衛隊総体指令部が来ます。従来どおり在日米軍司令部も設置されます。日本国内で、最も重要な米軍基地は横田基地です。有事の際に、車力のXバンドレーダー基地と横田基地は最優先の攻撃対象となると思われます。
共産党は、「憲法9条は守らなくては!」と主張しています。「憲法9条のおかげで日本は戦後平和時代を送れました。」と妄想を言うのは結構です。でも、米軍東アジア10万人体制という強力な布陣のもと平和が維持できたのが真実です。10万人のほとんどは日本と韓国に配備されています。
しかし、今では約7万人、韓国の米軍は3分の1に、日本の海兵隊もグアムに移転です。アメリカは対テロで国内の軍隊の充実を余儀なくされています。アメリカ軍の傘の下で平和を維持できた時代は終わりつつあります。
私は横田基地の軍民共用は最低10年はかかると思ってました。中国共産党の軍事力拡大!北朝鮮問題
、不安定な弧と呼ばれる極東アジア地域では米軍の削減はありえない話です。
でも、「日本も韓国も台湾も自分の事は自分で守ってくれ。アメリカはそれどころじゃない!」というのが現実です。
「日本を戦争の出来る国にして良いのですか!」と言う左翼人士。
「ようやく、普通の国になれそうです!がんばりましょう。」と言う右翼人士。
現実は、アメリカへの委託が難しくなってきているという事だけです。