武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

市議会  一般質問の内容 その2

 市議会一般質問のその2です。 ブログって5000字までしか駄目なんですね。
 
 
  2.横田基地の軍民共用化について
 市長の所信表明でも横田基地の軍民共用化を町おこしにつなげてゆきたいという決意が表明されていました。その考えには私も賛成なのですが、現実は厳しいのではないかと思い質問させていただきます。
 先日、軍事研究の鬼と称される自衛官で軍事研究の第一人者の高井三郎先生から詳しく話を伺う機会を得ることができました。余談ですが、「天目石さん、武蔵村山市に中藤という所はありますか?」と聞かれ、「今でもあります。以前は私が住んでいるところも中藤とよばれていました。なにかあるんでしょうか。」と聞いたら、高井先生は武蔵村山が中藤3ヶ村から村山村となる時代の八木下清蔵村長さんのお孫さんなのだそうです。生まれた時にはすでにおじいさんは亡くなっておられたそうなのですが、おじいさんが村長をされた街はどんな所なのだろうと大変関心を持っておられるとの事でした。
 そんな、不思議な縁もあり横田基地民共用化が難しいという事を私のような素人でも理解できるように話していただきました。
 横田基地の軍民共用が非常に難しい理由は何点かありますが、最大の理由は横田基地が非常に狭いということです。行った事のある方はご存知と思いますが、横田基地は東西を横断するのに滑走路を渡らなくてはならない構造になっています。そのため滑走路には踏み切りが設置されていますが、そんな基地は横田基地だけだということです。また、千歳空港しかり、茨城空港しかり軍民共用する場合は民間用滑走路の新設をするのが望ましいですが、横田基地には滑走路を新設する余裕はありません。
 そうは言っても、横田基地はゴルフ場もあったりまだまだスペースがあるように感じます。しかし、基地の性格上有事の際に物資の保管をするスペースがどうしても必要なのだそうです。これでも足りないほどだそうです。また、横田基地には隊員用の高層住宅が作られていますが、これも土地が足りないための苦肉の策であるとの事です。
 このような外観上みて分かる部分だけでなく、機能的にも厳しいとの事です。1970年代の首都圏の人口急増期に、関東各地の米軍基地が続々と日本に返還されました。今、昭和記念公園高島平団地などになっています。これを関東計画と言いましたが、この時、各地で分担していた機能のかなりの部分を横田基地に集約したという事実があります。
 土地が無いといっても現実に横田基地東側には農地になっており、民間用空港用地として拡張するスペースがあるように思えます。しかし、横田基地東側は通信施設として使用されており、通信の障害になるため周辺に建築物を建てる事が出来ません。そのため農地としてと活用されています。
 以上のような理由から軍民共用は難しい。府中の航空総体司令部の移転など軍民ではなく軍軍共用を進めているとの事です。このような説明はすでにアメリカ軍から都知事も受けているので、都知事は最近軍民共用を口にしなくなったのだそうです。
 そう、言われて見ますと、東京都は平成20年3月に軍民共用のセミナーを行い、セミナーの報告書を昨年出ました。実質的には2年半進んでいないように見えます。市はどのように都の動きを見ていますか?
 2点目として、都の報告書はビジネスジェットなどの臨時便と地方のコミューター便について触れられています。地方のコミューター便はJALの経営破たんの元凶の一つになったもので新規に運行したがる航空会社はまず考えられません。軍民共用の言い訳としてページを割いているのではないでしょうか。ですので都の軍民共用の考えは、大きく打ち上げてしまった手前、ひっこみがつかなくなりビジネスジェットなどたまに飛んでくる臨時便の受け入れを落としどころに考えていると思われます。
 一方、先日日本大学に委託して作られた市の報告書では、エアアジアなどの格安便であるローコストキャリアの運行を想定して書かれていました。格安航空を誘致しなくても、正規運賃の航空会社が約40社も成田への受け入れを要望している事を知らないのだろうか、ちょっと不勉強だなとの感想を持ちました。そうは言っても武蔵村山市にメリットがあるように報告書を書かなくてはいけないという思いは痛いほど伝わってきました。いずれにしろ、都は軍民共用と言っても臨時便、一方武蔵村山市は定期便と全く異なる民間機の誘致を考えています。同じ軍民共用と言っても同床異夢ではないでしょうか。どう考えられますか。
 3点目として、縷々説明してきたとおり、市の望む軍民共用化は難しいように思います。今後は多額の予算をかけて誘致運動をする必要はないように思うのですが。市の考えを聞かせてください。
 
 市の答弁では、東京都と意見の相違はないと考えているとのことでした。これは見解の相違ですので仕方がありません。東京都の動きを見ながら軍民共用は進めてゆくとの事ですので、今後、余計なパンフ類や研究報告書の類は作る事は無いと思われます。



 
3.市の式典の来賓招待基準は
   先日、小中一貫校村山学園の体育館の落成式典が行われました。4月8日には小中一貫校の開校式が行われましたが、開校式より一施設である体育館の落成式典の方が盛大であるように感じました。個人的には開校式の方が式典としては重要に思っています。
 この体育館の落成式典には、現職の国会議員に加えて、元職の国会議員も来賓として招待されていました。この式典では市議会議員、この式典では国会議員など、市の式典での来賓の招待基準があるのでしょうか?
 2点目として、今回のように、元職の方まで招待したケースは珍しいと思いますが、元職の方を来賓として招待した事例はあるでしょうか?


  市の答弁では、来賓の招待基準は特にないとの事で、今回、国会議員の元職をよんだのは、担当からリストが上がってきたからだそうです。また、元職を招待した事例は過去5年間さかのぼったが1件も無いとの事でした。
 小中一貫校体育館に関しては、防衛省からの補助金の出方が非常に不自然。また、建設工事の入札結果もおそろしく不自然でした。疑惑がたくさんある施設の落成式に、なぜか国会議員の元職まで来賓によばれる。
 市の答弁も、納得できるようなものではなく、より、疑惑と不自然さがあらわになっただけでした。