6月議会での一般質問から10日も経ってしまいました。すっかり遅くなりましたが、今回の議会での質問内容を掲載します。
今回は、答弁調整で議会が止まってしまわないように、調査した内容を先に質問に盛り込んだため、ちょっと長くなってしまいました。
演壇で20分ほどかかりました。
ご一読いただければと思います。
1.かたくりの湯について
3月議会に引き続きかたくりの湯について質問をさせていただきます。まず、1点目 マッサージコーナーについて質問します。かたくりの湯にはボディケアコーナーというものがあります。ボディケアとは何かというといわゆるマッサージです。ただ、彼らは、正式なマッサージの資格はもっていないのです。
平成3年に厚生省より医療類似行為に対する取扱についてという通知が出されています。どのような内容かと言いますと、この通知では無免許であん摩マッサージ指圧を行ったものは処罰の対象であると明確に謳われています。
そのため、かたくりの湯でマッサージコーナーを請け負うリバース東京は、当初、マッサージと称していましたが、以前私が議会で指摘したこともあり、現在ではマッサージと謳えず、ボディケアと称しています。
もっとも、名称を変えたら合法になるわけで無い事はいうまでもありません。市の公共施設で堂々と脱法行為が行われていてよいものなのでしょうか。
彼らは、国家資格のかわりに、全国手技療法師協同組合という団体から認定を受けていると称しています。さて、これはどのような団体なのだろうかと思い、九段の東京法務局まで登記簿を取りに行ってみました。法務局の職員の方も必死に探してくださいました。2,30分待たされましたが、登記されていませんでした。
次に、インターネットで調べますと千代田区神田鍛冶町2-3-12という住所らしきものが出ていたので行ってみました。現地は、ボディワークアカデミー神田研修センターという看板が出ていました。全国手技療法師協同組合の表札は出ていませんでした。郵便受けも確認しましたが、全国手技療法師協同組合の名前はまったくありませんでした。
それならば、電話で場所を聞いてみようと思い、Iタウンページで検索してみました。 電話番号検索でも何も出てきませんでした。かたくりの湯のマッサージコーナーで働いている人に認定を出しているという全国手技療法師協同組合とは一体全体どのような団体なのでしょうか。このような実態がまったく掴めない団体から資格をもらったとうそぶいて、かたくりの湯のマッサージコーナーを運営していて良いのですか。私は市政を担う一員として到底容認出来ませんし、市民の皆さんに理解していただけるとは思えません。
さて、このマッサージもどきコーナーのテナント料の算定はどのようになっているのでしょうか。関係者の方からの情報によると近隣温浴施設と比べ非常に安く設定されていると聞き及んでいます。また、安い分、働いている方達の給料として還元されているのであれば兎も角、全く還元されておらず、リバース東京が儲かる仕組みになっているとの事です。一昔前、日本道路公団は赤字でしたが、関連会社は全て黒字という事で世間から非難をうけました。それと同じ構図になっているのではないでしょうか。マッサージコーナーテナント料の算定方法と、近隣温浴施設との比較を教えていただければと思います。
2点目として、レストランコーナーの食材の仕入れ数と売り上げの関係についてどうなっているか質問します。前回取り上げたデン通商の納品書を資料要求しました。肝心の仕入れた個数の分からない真っ黒な納品書が手元に届きました。「何だこれは!」と思いました。隠し事が無いのなら、堂々と納品書を出すべきです。墨塗りでしたが、商品名と金額からある程度個数を類推する事が出来る商品もありました。何日もかけて事業報告書とつき合わせてみました。その結果類推ではありますが次のような事例が浮き彫りになってきました。
「従業員の人たちの賄い飯なのだ。」とか、「前年度仕入れすぎて残っていたのだ。」とか、「高血圧になるぐらいしょっぱい方が美味しいのだ」など、市民の健康増進のための施設とは思えないような理由まで、理屈はいくらでも作れるでしょう。
ですが、前回の議会でも指摘したように、シンコースポーツのオーナーは架空発注の手口で国税庁から摘発をされた事があります。かたくりの湯でも同じ事が行われている可能性があるのではないでしょうか。仕入れのチェック体制はどのようになっているのかを聞きたいと思います。
3点目として、新年度の入場者数と収益の現状はどうなっているのかを聞きたいと思います。
以上のような質問に対し、市の答弁では、「調査の結果、テナント料は決して安くない。」、「指定管理者が運営しているので、仕入れの現品チェックまでは行っていない。」、「かたくりの湯利用者が増えているせいか、今年度は黒字化している。」という事でした。
少なからず、私が調査した範囲では、マッサージの売り上げの25%がテナント料というのは、業界ではお友達料金の範疇だそうです。
私は、リバース東京などの任せないで、市内でマッサージの資格を持っている方にリバース東京と同条件で任せるべきだと思っています。
また、指定管理者に任せて現品チェックを一切しないなら、指定管理者のやりたい放題です。シンコースポーツのオーナーは架空発注で国税に捕まった事があるというのに甘すぎます。
今年は収益が上がってきているとの事ですが、数百人客が増えたので収益が改善するぐらいなら、今より5,6万人年間利用者が多かった時期が赤字とはどういう事でしょうか?
私は、かたくりの湯の赤字は作られた赤字だと考えています。
今後もいろんな観点からチェックして行きます。
かたくりの湯の闇の部分ばかり質問した訳でなく、マッサージコーナーを電話予約できるようにするべきと要望したところ、早速検討に入る事になりました。