武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

前代未聞! 積算間違いの予算が可決!

 昨晩、深夜までかかって積算間違いが判明している平成19年度武蔵村山市一般会計予算が可決してしまいました。予算委員会での可決ですので、正式な可決は最終本会議となります。
 一体、市議会の存在意義ってなんなんでしょうか?

 「減額修正案を出すなら、市役所まで来てください!」と言われ、中学校の卒業式を欠席して市役所に行きました。
 今回の私の一般質問や予算委員会の審議で、武蔵村山市のごみ収集業務委託の積算が杜撰なことを自ら認めています。

 はっきり認めているのは次の3点です。

 ①燃料代を高く見積もりすぎている。1日、最大でも50キロ弱しか走らない車に35リットルもの燃料費を計上している。市は、リッター3キロで計算したつもりだったとの事。

 ②減価償却の終わった車に車両代を払っている。税法に合わせて4年で減価償却という積算をしているのに、償却後7年も車両代を払い続けている例もあった。これでは、580万円(予算ベース)の車に約1700万円も払ったことになります。

 ③ゴミ収集車19台で契約しているのに、平均稼動台数は16台!稼動しない車のドライバー代から燃料代、総経費を支払うことになります。1ヶ月のごみ収集車両の契約金は158万円。毎日平均3台遊ばせているので、毎月約450万円をどぶに捨てているのと一緒です。
 ただ、この稼働率も市の計算した机上の空論なので、実態はもっと低いと思われます。

 以上の3点を是正して、武蔵村山市のごみ収集業務の積算表で計算すると・・・
 
 なんと、5258万円もの減額修正です!

 減額修正の説明資料とともに、予算の減額修正案を提案しました。

 あちこちの議会で、政治的に議会から減額修正案が出されることはあっても、積算が出鱈目だから減額というのは珍しいと思います。

 私は各会派をまわって、「市が間違っていると認めている予算を可決してよいのですか?」と説得して回りました。

 予算審議の最後に、私、善家議員、須藤議員が共同提出者となった減額修正案が審議されました。
 私が計算をしたので、私が答弁します。

 次のような議員から質疑がありました。

 田代議員「ここまで、計算するのは大変だったと思うが、4月1日からごみがあふれたらどうするのか?」
  私は「特命随意契約を行っているから、そのような心配をしないといけないのである。また、今回提案した数字は、市が過剰に見積もった数値を訂正しただけである。この数字でもまだまだ、削れる要素があるがそれは考慮していない。」
 田代議員「良く分かった。今回は賛成できないが、予算案の原案は最大限支出出来る数字だ。市は適正な金額で契約するように努力しろ!」とのことでした。反対とは言えエールを送ってもらったようなものです。

 公明党 宮崎議員からは田代議員と同じ質問が出ました。同じ答弁をしたのですが、理解してもらえず、堂々巡りの議論になりました。最後まで「4月1日にごみがあふれるぞ!責任取れるのか!」などと言ってました。
 「じゃあ、あんたは、週に1度しか動かない車に対して、1週間分の給料からボーナスまで払えば良いってことなんですね!」と言ってやりたかったのですが、なかなか答弁席では文句も言えません。
 小学生でも分かるように説明したんですが・・・。

 公明党 高橋かおる議員からは、「減価償却終了後の車両費を削ったら、故障した時どうするんだ!」と質問が来ました。
 「整備費は計上してある。毎月オイル10リットル、グリスアップ代、年間タイヤ交換7本など、無駄が多すぎると思うが、あえてこの数字は手を入れていない。」と言ったら、嫌そうな顔してました。

 共産党 籾山議員からは、公明党 宮崎議員の質問がいかに的を得ていないか、議会で審議する意味の理解が薄いかという話がありました。特に私に質問はなく、「ご苦労様。」とねぎらいの言葉までありました。

 最後に、川島議員から、「今回は賛成できないけど、来年予算を組む時、市はきちんとするべきだ!」
とこれまたエールを送ってもらいました。

 結果は、提案者3人に、辻松議員が賛成してくれましたが、否決となってしまいました。

 採決が終わったあと、辻松議員は目に涙を溜めながら、「残念だったね。気を落とさないで」と言ってくれました。

 私の言っている事の方が正論なのに、賛成できなくて申し訳ないと感じてくれる議員さんが何人もいてくれただけで十分でした。