市議会では、平成22年一般会計予算を予算委員会で審議をしています。
今回の予算では、初めて増額修正案を提出することにしました。
地方自治に詳しい方なら、「市長提出予算案の減額修正は出来ても増額修正案は出来ないのでは?」と思われるかもしれません。
出来ない理由として、議会では国や都の補助金や交付金を調整する事が出来ないし、利用料の変更などには条例改正や規則の改正が必要なためと言われています。
地方自治法上違法ではないが、実質的に不可能となっています。
でも、収入見込み額が低く見積られているので、適正な見込み額に直すなら可能です。
村山温泉「かたくりの湯」の収入見込み額を適正な額に直すのです!
市長提案の予算案では温泉施設収入はたったの113万円しかありません!
でも、シンコースポーツと山武が当初事業計画で示した平成22年度の収支予算書では
なんと! 4992万8千円もの黒字なのです。
3年前の予測とは言え、シンコースポーツは指定管理者協議会の理事になるぐらい業界の名門企業です。かたや山武も丸の内の一等地に本社を構え、明治以来の伝統を誇る東証一部上場のこちらも名門企業です。
こんな名門企業の収支予測が間違っているとしたら、信じられるものは何も無くなってしまいます。
根拠がはっきりしない市の予算案より、A4 5枚で詳細に見積もられた名門企業の予測の方が正確なはずです。
黒字は、指定管理者と市で折半する契約になっています。
4992万8千円の50% 2496万4千円が平成22年度の温泉施設収入となります。
そこで、以下の修正案のメモを議会事務局に提出しました。
平成22年度予算 修正案
歳入 20款5項3目1
温泉施設収入 113万円 を24964000円に、23834000円増額
歳出 12款1項1目
予備費 2000万円を44964000円に、23834000円増額
修正の理由
「武蔵村山市立温泉施設指定管理者 事業計画書・収支予算書」に基づき、予算を調整する必要があるため。
積算の根拠
「武蔵村山市立温泉施設指定管理者 事業計画書・収支予算書」によると。
収支予算書(平成22年度)
収入 333,487,000円
支出 283,559,000円
+49,928,000円
利益は指定管理者と市が折半となっている。
49,928,000×50% = 24,964,000円
市への歳入は24,964,000円となる。
一方、平成22年度予算案では、温泉施設の歳入は113万円しか計上されていない。
その差額を温泉施設収入に増額補正をする。
24,964,000-1,130,000 =23,834,000
歳入 温泉施設収入、歳出 予備費 を、それぞれ23,834,000円増額することになる。
しばらくして、議会事務局長より、「修正案を取り下げてもらえないか?」と相談されましたが、指定管理者が責任を持って作ってきた数字に予算案をあわせるべきであると返答をしておきました。
他の会派の議員さんたちが、修正案にどのような態度をとられるでしょうか?
予算委員会での採決は火曜日になります。