武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

平成20年度決算 反対討論

 今日で、9月議会が閉会しました。9月議会では、前年度の決算を審査する決算委員会が開かれます。
私も、決算委員会に出席し、平成20年度決算に対して反対を表明しました。
 そして、今日の本会議にて反対討論を行いました。
 
 さて、その反対討論ですが、私はあえて「財政力指数が云々・・・・」だとか、「民生費の割合がどうしたこうした。」というような討論をしないように心がけています。一見、賢く見えますが、決算書の1ページ目の決算カードを見れば書いてある事ですし、討論で言われても全然記憶に残らないからです。
 加えて、決算の討論は800字程度にまとめて、後日「議会だより」で全戸に配布されます。
 市民の方が議会だよりを手にした時に、ぱっと目を引き、そのまま読んでもらえるような討論をしようと心がけています。

 今回の討論では、

・市長が高校の同窓生 花井幸子氏に特命随意契約でエコバックを発注しようとした件(予算委員会で、同窓生と発覚したため、廉価のエコバックを全戸配布に変更)

・入札談合や不正の疑いが非常に高いこと。

・ごみ収集業務委託の積算が非常に甘い事が分かっているのに、補正予算などの修正が全くされなかった事。

・おそらく世界一贅沢な冷暖房完備のポリタンク置場 中原地区防災備蓄倉庫の問題点

 以上の事を取り上げて討論としました。


 以下が、反対討論の原稿です。

            平成20年度決算  反対討論

 平成20年度決算に際して、反対の立場から討論をさせていただきます。
 平成20年度の予算執行中には、アメリカに端を発したリーマンショックが起こり、100年に一度と言われる経済危機に見舞われました。この経済危機で職を失うなど大変な思いをしている市民もたくさんいらっしゃいます。そのような中から納めていただいた貴重な税金です。市民の税金が大切に使われているのか疑問に思う点が多々あります。

 まずは、エコバック事業です。当初は、有名デザイナーに3500円でエコバックを作ってもらい、2000円で市民に販売し、プチセレブ気分を味わってもらうという、20年度予算の目玉の事業でした。しかし、内定していたデザイナーが市長の高校の同窓生と言う事が予算委員会で発覚したので、年度途中で、一般的なエコバックを全戸配布するというように方針が変わりました。

 情実で仕事を発注する事からの方針転換は評価出来ますが、このエコバック全戸配布がごみ減量に果たしてどの程度の効果があったのかは疑問です。今、レジ袋の有料化を行う店舗が少しずつ出てきましたが、地域全体でレジ袋有料化でもしない限り、配布されたエコバックが有効活用される事はないのではないでしょうか?また、エコバックはもらう機会が多いので、市が配布するまでもなく、すでに多くのご家庭にエコバックが数枚はあるのではないでしょうか?

 一体、誰が、このような事業を望んだのでしょうか?

 エコバックに関しては、情実での発注を回避する事ができましたが、市の入札を見ていると堂々と談合が行われていると思わざるおえない結果が出ています。平成20年度、市の入札で予定価格に達するまで複数回入札を行った案件が27件ありました。その全ての入札で、最低価格を入れる企業が変わらない「一位不動の法則」という現象が起こっています。これは、何度も申し上げておりますが、談合の状況証拠となります。最低価格を入れる企業が全く変わらない。市の入札では全く競争原理が働いておりません。

 市は21年度に入り、予定価格の非公開化など改善を図っていますが、それでも、一位不動の法則の入札をまだ散見する事ができます。また、約7億円の小中一貫校体育館工事では、最低制限価格と落札価格の差額がたったの5千円。次点の落札価格との差額は8千500円という、偶然では考えられない摩訶不思議な落札結果も起きています。
 真面目に営業行為をしている企業が馬鹿を見ないように、徹底的な談合と不正防止を一刻も早く強く求めます。

 また、私どもは、平成20年度の予算議会に際して、ごみ収集業務委託の減額修正案を提案しました。市の積算は実態に即しているとは思えず、例えば燃料費は走行実績の3倍も過大に見積もられていました。年度途中での修正を期待していたのですが、修正されることなく過大な積算のまま税金が使われてゆきました。

 このような無駄の最たるものが、中原地区集会所を転用した防災備蓄倉庫ではないでしょうか?
今年の夏はいくらか過ごし易かったとは言え、寝苦しい日が続きました。扇風機や団扇で過ごした市民もいらっしゃったと思います。一方、このポリタンク置場は冷暖房完備です。世界一贅沢なポリタンク置場です。
 この、中原地区の防災備蓄倉庫については地域の方々から怨嗟の声が市議会にも届いていますが、市長の心には届いていないようです。
 最後に、職員の皆さんが、日夜、市民のみなさんのために、心を砕いて、熱心に仕事をされている姿勢には頭がさがります。
 しかし、そんな努力と熱意を無にしてしまうような事業運営が多く散見されるため、今回の決算に対し、反対の立場を表明し、反対討論とさせていただきます。