今日は雨の中神明社の秋の例大祭に参加したあと、北区にある東京朝鮮中高級学校に行きました。
北朝鮮建国60周年という事で、共和国創建60周年慶祝在日同胞フェスティバルが開催されているからです。東京朝鮮中高級学校は十条駅から5分から6分といった住宅街の中にあります。会場付近にはパトカーや警察のバスが止まっており、ちょっとした緊張感も醸し出していました。でも、反日イベントという訳でなく、普通のお祭りですので皆さん談笑しながら行きかっていました。
今回も、ブルーリボンを着けて参加しようとしたのですが、同胞フェスティバルなのでブルーリボンを着けていると会場からつまみ出されるかもしれないと思って止めました。入場するときに「参加証を見せなさい!」とか言われるかと思ったら、フリーパスでした。関係者の方達はそれぞれの支部で受付をされていたようです。
緊張の中、無事入校することができました。
今回の記念フェスティバルでは、なんと3000人もの参加者がメインステージでパフォーマンスをします。私が到着した時はすでに最後の方でしたが、朝鮮舞踊などを堪能することができました。今回のためにものすごく練習を重ねてきたことが分かる内容でした。
また、運動場周辺には約50店という出店があり、焼きそばから朝鮮料理まで多種多様な料理が並んでいました。出店の中で一店舗だけMade in DPR KOREA(北朝鮮製)の品物を取り扱っている店がありました。記念に金日成・正日親子の絵とか、反日の本とか買おうと思ったのですが、金親子関係の商品は一切ありませんでした。売っていたのは朝鮮人参のサプリメントと、本のしおり・携帯ストラップなどでした。
携帯ストラップを販売するという事は、北朝鮮の一般市民にも携帯電話が普及してきたという事なのでしょうか? それとも輸出専用なのでしょうか? 記念に買っておけばよかったと思います。
売店に金親子のグッズが全く販売していないぐらいですから、会場には金日成・正日の肖像画など一切ありませんでした。また、ステージは全て朝鮮語で行われていましたが、「金正日総書記」という単語は聞かれませんでした。
「金正日総書記の安寧を!」とか、「金正日総書記 万歳!」とかあるのかなと思ったのですが全くありませんでした。
「金正日 万歳!」では、在日朝鮮人の人たちすら、もう、ついて行けないのでしょう。金正日が倒れている最中です。私たちから見れば、昭和天皇陛下が倒れられて、全国各地でお祭りを自粛した時に匹敵するぐらいの時なのではないかと思えます。にも関わらず、盛大にお祭りをやり、金正日と一言も出ないところを見ると、在日朝鮮人の人たちの北朝鮮の独裁体制に対する目が明らかに変わりつつある事が分かりました。
それでも、事務室などを横目で見てみると、金日成・正日の肖像画が掛かっていました。
あと、朝鮮総連の幹部なんでしょうか?金日成バッチを付けている人を何人か目にしました。
この人たちもバッチを付けたまま電車で家には帰らないんだろうな。
本当に、これぐらいでした。
メインステージには巨大なスクリーンが2面用意されていました。数名、日本人から北朝鮮建国60年のお祝いのメッセージが流れました。
・アントニオ猪木
・デヴィ夫人
・川上義博参議院議員(民主党 日朝国交正常化推進議員連盟)
以上3名のメッセージを確認できました。芸能人はともかく、日本の国会議員がメッセージを送るのはいかがなものでしょうか?この御仁は何度も訪朝しているそうですし、経済制裁を止めるように主張しているそうです。金正日独裁を延命させてどうするつもりなのでしょうか?
日本人拉致被害者や、金正日の独裁政治の犠牲になっている人たちに対して心が痛まないのでしょうか?国会議員だったら行動しようと思わないのでしょうか?
日朝国交正常化推進議員は、正常化したら金王朝との太いパイプを使って、日本からのODA利権を狙っていると言われています。
日本と北朝鮮の将来にとって、最も問題のある人たちです。
今回の同胞フェスティバルは、和気藹々とした雰囲気で、子供達の自然な笑顔があふれていました。近い将来、朝鮮労働党の独裁が倒れ、北朝鮮の恐怖政治が終わって、独特の作り笑いではなく、今日の参加者のような笑顔が北朝鮮にあふれるようになることを願っています。