5月22日、国立で映画「ウリハッキョ」の上映会が開催されました。
前から一度見たいと思っていましたので、ブルーリボンをつけて行ってきました。
「ウリハッキョ」とは、日本語で「私たちの学校」という意味です。北海道の朝鮮人学校の日常をつづったドキュメンタリー映画です。2時間11分というちょっと長い映画なのですが、あまり退屈せずに楽しむ事が出来ました。
見終わった感想ですが・・・・・・・。
この映画ですが、どのような内容が描かれているかというと。
舞台は北海道朝鮮初中高級学校。
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入学式から始まり、助け合いながら自立心を育む寄宿舎生活、少人数でも一丸となり一生懸命取り組む部活動。生徒達に心血を注いで教育する熱意あふれる先生たち。目を輝かせて学ぶ生徒たち。学級崩壊、いじめ、登校拒否、モンスターペアレントとも無縁の学校です。
こんな素晴らしい平和な学校なのに、右翼からの嫌がらせ電話や、修学旅行の妨害をする拉致議連。そんな妨害にも屈せずに、修学旅行で共和国の大地に初めて降り立ち、同胞の暖かさや優しさに触れ、共和国への想い深めてゆきます。いつの日か、分断されてしまった南朝鮮との統一を果たしたいとの願いを胸に共和国を後にします。
ざーっというとこんな内容です。
と、何も考えずに見る人は思うはずです。
でもこの映画、肝心なある視点がすっぽりと抜け落ちているんです!
それは
朝鮮人学校での教育内容!
現代朝鮮歴史 高級1 と高級2 です。
この教科書では敬愛する金日成主席様が、いかに米帝や日帝と戦いながら共和国の発展につくしてきたか。在日朝鮮人が差別で苦しみながらも民主主義と世界の平和のために取り組んできたかと書かれています。おまけに、戦後、戦勝国民、第三国人として日本国内で暴れまわっていた事などは「デマ」の一言で片付けてしまいます。
こういう教育が行われている事には映画では一切触れられません。
朝鮮学校の教科書では全て
敬愛する金日成主席様
尊敬する金正淑お母様
と表記されています。
入学式のシーンで、一瞬映る横断幕にハングルで金という字が読み取れるぐらいです。
あえて、都合の悪い部分は隠しています。
韓国の監督が撮影したのだから中立的な視点で描かれた映画ですよと思わせているのです。
多くの人びとが、北朝鮮に到着したとたんに、「騙された!」と嘆き、怒りました。そして、地獄の収容所に送り込まれた人もたくさんいました。
この映画は、そんなプロパガンダ映画であると思います。
上映後、高林敏之なる人が、「ウリハッキョ」をめぐる、いくつかの事実関係についてという講演をされました。
「中国でさえ、チベットなど民族学校を認めているのに、日本は民族学校を認めないのです。」などという話を聞いて、「チベット自治区にチベット人の学校があるのとは意味がちがうだろうに。新大久保を朝鮮自治区にするつもりなんだろうか?」などとつっこみたくなりました。
あまりにもお粗末な話なので、質問をしようと思っていたら・・・・・・
司会が、
「時間の関係で質問は受け付けられません。アンケートに意見を書いてください。」
言うまでもありませんが、
日本が朝鮮人学校を差別しているのではありません!
あまりに、偏向し、捏造した歴史を教えているので、学校教育法の一条校に、もはや、彼らも出来ないんです。
どういう教育をしているのですか?
映画の描写どおり
「拉致議連」は、爆弾魔かテロリストなのですか?
もし、この映画の上映会がありましたら、足を運んでみてください。
・何が描かれ、何があえて抜けているのか?
・どのような視点で描かれているのか?
じっくりと確認してみてください。