「あのー、天目石さんは2ちゃんねるはよく見ますか?」
「ほとんど見ませんねー。」
「ネットでのオフ会とか参加したことありますか?」
「全くありませんねー。」
ちょっと、編集者が困っているような。
「別冊宝島で、ネット右翼に関する本を作る事になったので協力して。」と友人に頼まれ、編集の方と話をしている最中です。
数日前に、「天目石さんの友人で、自民党総裁選挙の時、秋葉原で麻生太郎の応援に駆けつけた人知りませんか?」と頼まれました。ネット右翼本なので、オタクっぽい聴衆の中に友人はいないかなーと当たってみました。なかなか見つかりません。その時の応援弁士の国会議員は友人なんだけど、今回の本には関係ありません。
うーん、これは無理かと思ったら。
柏崎市議会議員の三井田君が、自民党総裁選挙の投票日に自民党本部の前で騒いでいたとの情報が・・!
本人に確認すると、3時間もネットでわらわら集まったアキバ系の人たちと本部前で
「麻生!麻生!」と騒いでいたとの事。
無事見つかり、一件落着。
さて、「天目石さんはネット右翼というより、保守系活動家になるんじゃないですか?」という事で、特に登場するわけではなくなりました。
でも、友人のネット右翼ジャーナリストと書いた、朝鮮大学の学園祭潜入記の中に、Y市議会議員として書かれていました。
編集の方と
「昔の別冊宝島が好きだったんですよ。ヤクザや創価学会、自衛隊に共産党などなど、ちょっとしたタブーを切り込んでいたし、批判しながらも、その世界の人々を暖かい視点で書いていたし・・・。」
「最近の別冊宝島の同和問題とか、同和憎しの視点になっているような・・・・。」
などと、話していたせいでしょうか?
まだ、新書ブームなど無くって、知的好奇心を満足させてくれてた頃の別冊宝島になっていました。
もっと、突っ込んだ話を聞かせてくれ!と思うかもしれませんが、何処にいるか分からない、匿名性の世界がネット社会です。取材対象が何処に居るか分からないのに取材をするのは並大抵ではなかったのではないかと思います。
果たして、ネット右翼というのは、単にアジア情勢やアジアの歴史に詳しいだけの人なのか?
それとも、今後、モノを言うだけでなく政治勢力となってゆくのか・・・・?
最近の学研地球儀 台湾島標記問題など、例えば台湾関係はネットで行動を呼びかけています。また、それが行動に移ってゆきます。
昨年の李登輝前総統の靖国神社訪問も、当日朝の5時ごろ「靖国集合!」とネットで流したら、ボランティアが大集合していました。
今はネット右翼の実像が見えずらいですが、台湾問題でも分かるように、明確なテーマ性・メッセージ性の元一つの潮流を生み出すように見えます。
まったくテーマ性もなく、明確なメッセージ性もない自民党、民主党に対してはインターネット社会の人はまったく共感を得ないのではないかなと思います。
これからもっと進展するネット社会では、すでに小選挙区二大政党制は時代遅れだということを示唆していると思います。