1月8日の日経新聞の社会面に大きく、障害者を狙いマルチ商法という記事が出ていた。
聴覚障害者を対象に、「ヴィブ」(東京・千代田区)という会社が、CD-ROMをマルチ商法で売りつけていたのである。「ヴィブ」は聴覚障害者を2600人含む5500人から30億円も巻き上げていたとのことである。
なんでも、事業説明が入っているだけのCD-ROMを約53万円で売りつけたのだそうだ。また、聴覚障害者の友人との関係が悪くなるといけないと思って買わざる終えなかったそうだ。
大阪府警は、「ヴィブ」の実質的経営者「アドバンス」社長の浦壁伸周と元社長の冨田将一朗を逮捕した。
ちなみに「アドバンス」のホームページは社長逮捕など関係なくまだ残っている。
http://www.advance.jp/
一見すごく大きなしっかりした企業に思えるが、ホームページの安っぽさとのギャップが胡散臭さをかもし出している。
社長の著書「否定学のすすめ」のキャッチフレーズ、「きみもエジソンかアインシュタインになってみないか!」というキャッチフレーズが、いかにも安っぽい。
さて、何でこんな事件を取り上げたかというと、この「ヴィブ」という会社、以前うちの会社が入っていた神田の石川COビルに事務所を構えているんです。
大体、神田界隈は、街金など怪しげな会社も多いのですが、この会社の人たちはひときわ怪しげでした。どこからどう見ても胡散臭いホストか、キャバ嬢にしか見えない人たちと昼間からエレベータで一緒になるので、「いったい、この会社は何の会社なんだろうか?」と思ってました。
ビルの前には、くだんの方達の物と思われる、下品に飾り立てたアリストとかGTRが一日中堂々と路駐してたし・・。
「あの胡散臭さはマルチ商法からきていたのか!」と納得しました。
以前、都議選に失敗した時、選挙中は一度も顔を出さなかったのに、選挙後「元気?時間があったら一緒に事業をやらないか?」と声をかけてくる人たちが何人かいました。
全員、マルチ商法でした。
ブルーベリーの健康食品
羽毛布団
FAX(モジコとかいうやつ、インターネットより便利と言いながら説明員が携帯メールすら使えなかった!)
ノニジュース
開運の石
ガチャガチャ
アムウェイみたいなやつ
八葉物流(社長が創価学会って週刊誌で叩かれたやつ)
健康診断の機械(癌でもどんな病気も5秒で診断する夢の機械との事でした。)
などなど、どれもこれもインチキくさいものばかりでした。その内、付き合わされてしまったものもあります。
「3年後には世界中で使われてますから、今メンバーになっておかないと後悔しますよ!」なんて言うセリフをあちこちで聞きました。
もう、あれから、5年は経っているような・・・・
今日もどこかで、「3年後には・・・・・」なんて説明会をやっているんでしょう。
確かに、マルチの説明会の人って、妙にギラギラしていてテンションの高い人が多かったです。
一日も早く事件の全貌が解明され、被害者の方達に一円でも多くお金が戻ってくるのを祈るばかりです。
マルチの商品を買うぐらいなら、普通にスーパーに行った方がはるかに安くて良いものが買えます。