武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

日本李登輝友の会 地方議員訪台団 3日目

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 訪台の3日目は、台湾の障害者施設を午後から視察予定だったので、午前中はフリータイムとなりました。各自、228記念博物館に行ったり、故宮博物館に行ったりしていましたが、私は基隆まで行くことにしました。短時間ですが、きままな一人旅です。
 高速バスで30分もすると港町の基隆です。バス停のそばに観光案内所があったので、ガイドマップをもらい、近くの食堂へ。

 「あんたは、香港人か?」と食堂のおばさんに聞かれ(食堂のおばさんがシャンガン(香港)と言ったのが聞き取れたので、勝手に解釈)

 「日本人です。」とリの口でイと発音して、自分としては中国語で日本人(イーペンレン)ですと答えたら、「ニッポンジン、ニッポンジン○△※■・・・・」。

 なかなか上達しない私の中国語では聞き取り不能です。台湾語ならなおさらです。

 昼過ぎには帰らないといけないので、まず食堂の前の海洋博物館に行ってみました。ここは、海運会社がやっている博物館で、コンテナ物流の流れや、海亀の模型などが展示してありました。戦前は日本郵船のビルだったとの事でした。片言の日本語で、ボランティアのおじいちゃんが説明してくれました。
 博物館を出て、港の対岸を見ると、丘の上に白い観音様がたってます。なんとか行って帰ってこれるかなと歩いて登って行くことにする。思った以上に長い階段と坂を登っていると、どこからともなく、吉幾三の「酒よ」の大合唱が聞こえてくる。地元のお年寄りがカラオケサークルか何かで歌っているようでした。台湾語の「酒よ」を聞きながらようやく観音様まで。ここは、展望台になっていて、基隆の町が一望できます。
 ここから日本人は引き上げていったのだなあとしばし感慨にふけった後、午後の視察に間に合うようにタクシーで駅へ。
 鉄道で、台北に帰ったのですが、お客の少なさにびっくり。バスやMRTは混んでいるのに。鉄道は使い勝手が悪いのでしょうか?

 午後は、社団法人 台北市行無礙資源推廣協会 に視察に行きました。

 こちらの団体は、馬偕紀念医院という台湾でも大変大きな病院が支援をしている団体です。
台湾は日本に比べ、まだまだ高齢化率も低いせいかバリアフリー対策などはこれからの課題です。こちらの団体では、2004年よりウェブサイトを立ち上げ、また、障害者向けの雑誌を発行しています。

 台湾の障害者と高齢者合計の割合は15.19% 
          65歳以上人口は10.9% とのことです。

 台湾では障害者の方への社会的関心が低く、整備がなかなか進んでいません。そんな社会情勢の中、この団体がバリアフリー(台湾では無障害空間と呼ぶようです。)を促進するためにこの協会が行っている事は何かというと・・・・・。

 なんと、障害者向けのツアーの企画です。

 障害者の方が積極的に外に出て行く事によって、社会的関心を高め、整備の促進をはかります。
そのためにも、年間800万人もの観光客が訪れる淡水にオフィスを構え、淡水から整備を計ってゆきたいとの事でした。
 実際、淡水では車イス対応のトイレは、まだ1ヶ所。台湾全土でも3千ヵ所程度との事。
 
 また、法的整備もこれからであるし、政府の補助制度も不備であるとの事でした。この協会も民間からの募金で運営しているとの事でした。

 台湾を旅すると気になるのが歩道の段差です。お店の前の歩道の高さがそれぞれ違うのです。日本時代はきちんとしていたそうなのですが、話を聞いて疑問が氷解しました。

 なんと、台湾では歩道まで個人所有なんだそうです。そんな事もあり、台湾の歩道は段差がある事。でも、歩道は車道から何センチ上げると法律を作れば解決できそうなのですが、そういった法律もまだ整備されていないとの事でした。

 協会の方も、日本のバリアフリーの整備は大変参考になるとの事でした。
 日本にしても、どの駅にも障害者向けトイレが設置されたり、ホームとの間にエレベーターが設置されたのはつい最近のように思います。台湾もこれから急速に整備が図られると思います。

 「淡水の街を楽しんで行って下さい。」と協会の方たちに見送られ、皆で淡水の街を散策しました。
狭い通路を通って階段の上り下りをしないと行けないトイレなど、車イスで参加した五十嵐さんは使えません。細かい点ですが、車止めの間隔も短く自動車の進入を妨げているだけでなく、車イスの人も妨げている点なども気がつきました。
 
 協会の方たちの淡水からバリアフリーをスタートして行くのだという意味が分かるように思いました。

 私は、宮川議員、関野議員と散策しながら、MRTの駅に着いたら、三井田議員より「今、どこですか?駅の反対の公園にいます。」との電話が。駅近くの公園に行ってみると、三井田議員はじめ公園で弁当を食べてました。実は、視察が終わってすぐに川べりの食堂でカキなどを皆で食べたというのに・・。
 私は、基隆の食堂で食べたラーメンの具の海鮮団子が生煮えだったのか胃の調子が悪く、みんな良く食べるなあとあきれておりました。

 その時、「あれ、火事じゃない!」

 淡水の街の方から真っ黒い煙が!
 
 何事かと、淡水の街に戻ってみると・・・・・

 なんと、観光渡し船が炎上中!

 ちょっと前に、時間つぶしに乗ろうかと話していた所だったので、乗っていたら大変な事になったと思いました。あまりの火の勢いで、乗っていた人は大丈夫だったろうか?もし、私が乗っていたら、いざ海に飛び込む時に、せっかく撮ったデジカメの写真がパーになる。携帯のメモリーがパーになる。などが頭をよぎり逃げ遅れてしまうでしょうから。

 翌日の新聞をみたら、お客さんが降りた後に炎上して被害者はいなかったとの事。

 テレビのニュースでも大きく報道していました。

 日本なら、黒山の人だかりで、みんな携帯で写真を撮るんでしょうけど、台湾の人達は意外と淡々としてました。