いよいよ、帰国の日になりました。飛行機は2時の便ですので、午前中,台湾総統府、戦前の総督府を見学しました。私は2.28記念館と2ヶ所見学出来ると思っていたのですが、時間的に総統府だけでいっぱいいっぱいとの事。おまけに、外省人の馬英九政権になり、2.28記念館は2月いっぱいで一時閉鎖との事。昨日、基隆に行っている場合ではなかったとちょっと、後悔。
台湾総統府ですが、数年前の李登輝学校で一度見学をした事があります。その時は、日本統治時代の歴代総督の事もきちんと展示されて説明されていました。李登輝総統とダライラマ14世が会談した写真なども展示してありました。一応、憲法上、チベットは中華民国の領土と主張しているのに問題ないのかと思った記憶があります。「台湾は中華民国ではない!台湾は台湾だ!」という意味を含んでいての事ではありましょう。
さて、馬英九政権になって、総統府の展示内容が変わったと聞いていましたが、これほどとは!
渋谷生まれだけど、すぐに台湾に帰ってきたので日本の思い出は無いんですというガイドさんに、総統府の建物の歴史などを丁寧に説明していただきました。その説明に、李登輝友の会の片木さんが詳細な解説を加えてもらいながら館内を見学していました。
ガイドさんが、パスしたがった展示室に、ちょっと見たいのでと入ってみると、日本軍が清国人と戦って今にも切り殺さんという巨大な錦絵! その前で、怒り狂わんばかりに解説しているガイド(多分、外省人なんでしょう)。
なんじゃこりゃ! です。
写真を撮りたいのですが、撮影禁止!
展示物に自信があるなら、馬英九は堂々と撮影許可を出すべきです!
ガイドさんが、悲しそうな顔していたので、私たちは日本李登輝友の会の会員である事。台湾好きゆえに、馬英九政権は支持していない事などを話したら、ポツリポツリと話をしてくれました。
立場もあり、おおっぴらに意見を言えないようでした。
「台湾人は、みんな日本が好きなんですよ。特に、南の方の人は本当に日本が好きなんです!」
遠まわしながら、ガイドさんの言いたい事が伝わってきました。
馬英九は香港生まれの台北育ちの外省人。アメリカ留学時代に白色テロを行っていた国民党政権のスパイをしていました。
馬英九政権になって、再び、蒋介石国民党、白色テロの時代にじわりじわりと戻りつつあるかのようでした。
日本も、言論弾圧の鳩山一郎の孫、鳩山由紀夫が総理をつとめ、小沢一郎幹事長には絶対服従の民主党政権。
東アジア地域から、台湾の国民党政権と言い、日本の民主党政権と言い、自由にものを言える空気が薄れつつあるように思います。
総統府見学を終えたのち、帰国のため飛行場へと向かいました。