武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

着服金額 3億円以上? 新国立競技場建設工事 建設業退職金共済問題

 東京オリンピックの映画、公開したのに話題にすらなりませんね。

 私自身は、オリンピックが「世紀の利権祭り!」にしか見えず、メダル一枚でこき使われている選手の後ろで、鼻くそをほじくりながら、札束数えている連中のことばかり気になりました。

 情報公開請求だけして、ネットに上げそびれていた資料です。

 新国立競技場建設工事で、大成建設などが、現場をこき使って、3億以上着服してた?資料です。

 ほんの数枚の紙ですが、当時、スポーツ振興センターは、開示を拒み、これが出てくるのに数か月かかりました。

 建退共の掛け金を着服していたのは、新国立競技場だけでなく、他の競技場施設も同様でした。まともに、建退共の掛け金を払っていたのは、地元の小さな工務店が受注した3億円の改修工事だけでした。

 

 では、着服のからくりを説明します。

 建設工事では、現場で働く人の退職金の掛け金を積み立てる制度、「建設業退職金共済」というものがあります。

 工事現場で働くと、一日310円分の証紙がもらえて、それが将来の退職金の積立金になります。

 この建退共の掛け金は、土木、建築で若干異なりますが、工事費全体の0.2%から0.3%ほどに相当します。具体的な計算式は、共済のホームページで確認してみてください。

 建退共の費用は、工事費用の中に含まれているのはいうまでもありません。

 

 さて、添付した文書をみてください。

 新国立競技場建設工事の契約金額は、1504億9449万円!です!

 1504億円なら、その0.2%から0.3%は3億円から4億円になるはずです。

 しかし、大成建設が購入した証紙は、たったの100万円程度!

 

 文書が開示された時、日本スポーツ振興センターの担当者に、「おかしいではないか!大成建設が3億から4億着服していることになるじゃないか!」と聞いたら…。

 「最近の工事は、工場で作ってくみ上げるので、人手がいらないんです…」と下手な言い訳をしていました。

 ちなみに建退共の費用がかからなかったからと言って、余った予算が返金されることはありません。下請けに証紙を渡さなければ、元請けが丸儲けする仕組みになっています。

 大成建設は、随時、証紙を購入すると言っていますが、私が情報開示を受けたのは平成30年の6月末。開示当時で、1年以上、建退共の証紙を購入していませんでした。

 新国立競技場工事などは、多くの大手企業が参入します。大手企業は独自に退職金制度があるので、建退共は関係ありません。関係ない現場作業員がいることも考慮して、工事費用の0.2%から0.3%が建退共掛け金として積算されています。

 

 コロナ前でしたし、外国人労働者などは、建退共に加入していない人ばかりでしょうし、突貫工事で、随分、泣かされた人がおおかったのではないでしょうか?

 

 それにしても、3〜4億円の所を、100万円程度って、やりすぎだろうって思います。

 利権のためのオリンピックだったとつくづく思います。

 

 

新国立競技場 建退共1