石橋湛山評論集をつらつらと読んでました。石橋湛山の主張には「ハッ!」とさせられる事がたくさんあります。例えば、「明治天皇の偉功をたたえ明治神宮を作るなどけしからん!ノーベル賞のように明治天皇賞を作った方がよほど明治天皇の偉功をたたえることになる!」などと主張してます。
つらつらと読んでいたのは「市町村に地租営業税を委譲すべし」という大正14年に東洋経済の社説にかかれた文章です。その中で書かれているのは、表題どおり、国から地方へ税源委譲をしろということです。そして、府県は意味がない。一番大切なのは市町村だと言ってます。
今の地方分権改革論議とほとんど論旨が一致します。
80年も地方改革論議は同じところをぐるぐる回っているんですね。
石橋湛山の評論が全く古さを感じさせないという事は、彼が将来を見通す鋭い感性を持っていたのか?
それとも、政争ばかりで、本質的な議論を避けていただけなのでしょうか?