あちらこちらで、中国共産党のプロパガンダと悪評紛々の「聖地チベット展」に行ってきました。
チベット国旗が大きく描かれ、SAVE TIBETと書かれたエコバックをぶら下げながら・・・。
チベット国旗の書かれた物を持っていたら拒否されるかと思いましたが、問題ありませんでした。
一番最初に展示してある絵が非常に意味深な絵でした。チベットの国土を魔女に模した絵です。暴れる魔女を抑えるために魔女の体の要所要所にお寺を建立していったのがチベット仏教の始まりであるという解説が書かれていました。そしてちょうど心臓にあたる場所がチベットの首都ラサにあたるのだそうです。
そして、仏教が衰退する時、魔女は再び暴れだすと・・・・・。
中国共産党は侵略以来、各地の寺を破壊し、僧侶のみならず、チベット国民を120万人も虐殺してきました。そして、ダライラマとならぶ活仏パンチェンラマを拉致、偽パンチェンラマを仕立てる始末です。
50年かけて仏教を衰退させた結果でしょうか・・・・。
昨年はチベット大地震が起こりました。
何かを暗示しているように思えてなりません。
それも一番最初の展示物がこれです。
展示されている曼荼羅や仏像は大変素晴らしいものばかりで、一見の価値があり、手を合わせたくなるようなものばかりです。
実際、展示されている仏像に手を合わせておられる方もいらっしゃいました。
そんな姿を見てふと考えました。
こんなに立派な仏像が日本に来ていたら、チベットのお坊さんは修行出来ないのではないだろうか?
また、チベット仏教の経典も展示してありました。
最近読んだ多田等観の本に、チベットでは必要なお経を借りてきて、まずは必死に暗記すると書かれていました。日本に経典が来ていて大丈夫なのだろうか? チベットのお坊さん達は喜んで送り出してくれたものなのでしょうか?中国共産党に簒奪されたものなのではないでしょうか?
チベット仏教は、元の時代から中国の皇帝や文化と密接に関係しているという展示説明もされていました。しかし、現政権とチベット仏教の関係は触れられていませんでした。
南京大虐殺や731部隊の歴史は捏造出来ても、さすがに、現在進行形の事実は捏造できません。それでも、「毛主席はパンチェンラマからチベット仏教を学びました。」ぐらいは捏造するのではと期待したのですが、そんな展示はありませんでした。
展示内容では、ダライラマ13世までは多少触れていますが、ノーベル平和賞を受賞したダライラマ14世には全く触れていません。
当然ながら、中国共産党に監禁され長年牢屋にぶち込まれたパンチェンラマ10世のことも、転生した直後に家族ごと拉致されたパンチェンラマ11世のことも触れられていません。
偽パンチェンラマは堂々と紹介するかと思ったのですが、こちらもありませんでした。
一通り見学して、小骨が喉に刺さったような嫌な違和感が残る展覧会でした。
そして、違和感が倍増するのが、お土産コーナーです。
西川一三、木村肥佐生、多田等観、河口 慧海の本が並んでます。紀伊国屋ですら一度には買えずお取り寄せになるんではと思うマニアな充実度です。
これは素晴らしい!
しかし、ダライラマ自伝をはじめとしたダライラマ関連本は1冊も置いてありません。ラサ市内のグルメガイドのような本はあっても、チベット入門などチベット情勢に関する本も1冊も置いてありません。
当然、チベットの国旗の入ったグッズもありません。
土産物屋まで言論統制するとは。
こんな土産物まで言論統制するチベット展の主催者は
朝日新聞 TBS 大広(広告代理店)
平然とこのような偏向して言論統制されたイベントを行うとは・・・・
朝日新聞は読む価値無し!
TBSは見る価値無し!
というより、マスメディアとして恥ずかしくないんでしょうか?
やっぱり酷かったと思って会場を後にしましたら、土砂降りの雨の中、チベット問題のパネルを展示されている方たちがおられました。
こちらのパネルこそ見る価値があります。
朝日新聞もTBSも土砂降りのなかチベットの平和を訴えるこういう人達のことこそ報道するべきです。