ここ数年、春先になると中国からの黄砂が東京にまで届くようになりました。
中国の環境破壊の影響がひたひたと忍び寄ってきていることがわかります。
そんな砂漠化の進行が顕著な地域、内モンゴル自治区の人達が、独立を求めて初めてデモ行進を行いました。
内モンゴル地域は、戦前から戦中にかけて徳王により独立していた地域です。人権弾圧の中国共産党から再び独立を勝ち取ろうと、多くの日本人支援者、モンゴル人、ウイグル人、漢人が集まりました。
私は、チベットの国旗の描かれたTシャツを着て、チベット国旗を持って駆けつけました。
集合場所の渋谷の宮下公園には、南モンゴル・東トルキスタン・チベットそして、日章旗がはためいていました。
一参加者で駆けつけたのですが、一言挨拶をといわれたので、「ツァエンバイノー!(こんにちは)」とモンゴル語で挨拶しました。モンゴル語はこれぐらいしかわからないので。
デモの参加者を見てみると、サングラスにマスク姿の人を結構みかけました。極左団体も支援にきているのかなと思ったら、さにあらず、皆、南モンゴル人の人達だそうです。顔を出していると中国大使館の関係者にチェックされ、故郷に残して来た家族が弾圧をうけたり、本人が帰国時に逮捕・拷問の憂き目に遭う可能性があるとの事でした。
案の定、宮下公園を出発するところの歩道橋には多くのカメラマンの姿がありました。ビデオカメラをジーっとまわし続けていました。
デモ行進中、ダイチン代表が訥々と南モンゴルの現状と中国共産党の弾圧を訴えられていましたので、シュプレヒコールを上げることも少なく、比較的静かなデモとなりました。表参道で買い物中の人は、見慣れない旗が並んでいるので、「これは一体何のデモ行進かな?」と思われたかもしれませんが、チベット国旗が翻っていたので、中国共産党への抗議のデモという事は伝わったのではないかと思います。
昨年4月26日の長野聖火リレーで、チベットの国旗と、わずかでしたが東トルキスタンの国旗もはためいてました。でも、南モンゴルの国旗は1枚もありませんでした。
長野聖火リレーからちょうど1年。
東トルキスタンや、南モンゴル独立と運動が拡大してきました。