東京財団にて台湾の民進党主席 游錫堃(ゆう しっこん)さんの講演がありましたので、参加してきました。台湾の政党は民進党と国民党のほぼ二大政党制です。ほぼというのは、民進党と考えの近い台湾団結連盟、国民党と近い親民党などの規模の小さめの政党があるからです。
政策的には、民進党・・・・台湾独立の方向性
国民党・・・・中国大陸との統一の方向性 です。
さて、台湾という国(あえて国と書いてます)は正式名称を中華民国といいます。元々は、中国大陸で共産党との闘いに敗れた国民党の蒋介石の国名です。この、中華民国という国が不思議なファンタジーのような概念の国なんです。中華民国の憲法では、中華民国の領土は中国大陸にモンゴルまで含む地域を規定しているんです。そして、肝心の台湾自体は含まれていません。なぜ、こんな不思議な事になったかというと、中華民国は戦前の中国大陸時代を踏襲しているからです。。
日本の憲法もおかしな部分が多々あると議論されますが、ここまで現実と遊離はしていないでしょう。
さて、游錫堃主席の講演ですが、中国共産党の批判からスタートしました。先日のチベット人少年僧の狙撃事件、法輪講の虐殺事件など具体例を挙げながらの話です。そして、日本・台湾といった「海洋型民主的国歌」と中国・北朝鮮など「大陸型独裁国家」との対立の構図があるが、日本・台湾は民主主義を守って行かなくてはとの話でした。普遍的な民主主義が平和の大前提であるとカントの言葉を引用されてました。
会場からの質問に答え、
「台湾は新憲法を作り、国名を変えるべきだ!」
と勇気ある発言もありました。
「尖閣諸島はどこの領土だと考えてますか?」と終わった後、聞いておけば良かったと思いました。
今、香港人が尖閣上陸を量ろうとしています。過去には台湾人も尖閣上陸を図ってます。尖閣諸島は戦前、古賀さんという日本人が従業員と共に鰹節工場をしていました。一万分の一も日本以外は領有権の主張など出来ない島です。
将来の、台湾総統になる可能性のある人の見識を聞きたかったです。