武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

李登輝元総統講演録 その5(1月25日 地方議員訪台団にて)

 国家の発展する要素について、また、李登輝学校で伝えたい事を話されています。

 そして、「日本人よ。自信を取り戻せ!」とも。

 李登輝元総統が、もっとも伝えたい事なのではないかと思います。
 
 最初から目を通すのがつらい方は、ここだけでもご一読ください。



       李登輝講演録 その5

 国家が発展する要素として、中西教授ご存知でしょ。京都の名誉教授、中西教授、「英国の没落」、国は何故没落するか、中西教授ね。 中西教授は次の事を挙げています。国が発展するにはまず

 第一に人民の団結。

 第二に国家としての発展の目標。

 第三は指導者。良い指導者を持つ。

 ローマ帝国がつぶれたのは結局ここにある。この3つが揃ってなかった。ことに指導者が大事。だから私も思い切ってPHPから「最高指導者の条件」という本を出したよ。ご存知でしょ?あれはそのために書いた。その前に「台湾における21世紀台湾国家総目標」というのを書いている。そのあと、台湾のアイデンティティをどう固めるかと言う問題。ずっとこうやってきた。いずれも基礎にあるのはアイデンティティです。そのため、私は李登輝学校で若者を教育しています。今年で14回になります。あの、日本李登輝友の会片木さん、何回ぐらい来ましたか。

 片木(日本李登輝友の会事務局次長)  「12回です。」

 12回?そうか。そこでは、李登輝が何を教育するかというと台湾を認識する。台湾人は台湾の歴史を認識する。今まで騙されてきた。教えてこなかった。台湾というのはそうやってきた。そういうことをやるとね、日本の植民地は日本のいわゆる、その、いわゆるあの左翼の日教組だ。「日本は台湾を植民地にして搾取して。」という事になっている。嘘だよ。台湾をこういう20世紀に50年間も掛からなかったんだよ。
 あの後藤新平児玉源太郎第4代総督の民生長官、後藤新平の8年7ヶ月で、台湾をあんたがた考えらないくらい近代的な社会につくりあげたんだ。彼がどんな事をやったかというとね。彼が来た時はね、1898年、台湾が日本の領土になったのは1895年、その前に3代の総督がおった。彼が来て、この台湾を非常に発展した国にするにはどうするか。いわゆる経済発展の初期条件を彼は頭の中に入れている。 まず最初に人間の問題。人間というのは技術ですよ。技術を持った人間。技術の問題。人間、技術、彼が来てまずやった仕事はね 日本の官吏をね1080人クビにして日本に送り返した。この人間たちはね。何も仕事の出来ない連中たちですよ。これを、いわゆる頑としてやりきると言う人は少ない。1080人をクビにしてね、日本に送り返してどうしたかというと、有名な日本のいわゆる各方面の学者、いろんな専門家を呼んできたんだ。皆さんも良く知っている新渡戸稲造。これ私ここに書いていないが、連れてきた人間というのは、たくさんおるんですよ。これが台湾の基礎を作り上げる。
 今年で李登輝学校で若者を教育している今年で第14回になります。卒業生は二千人ちかくなります。日本人留学生も毎年来ております。片木さんもよう連れてきますけどね。彼らのために台湾の歴史・地理・文化・芸術などをまとめた教科書を創りました。もっとも大切なのは台湾の歴史をよく知る事です。歴史、歴史を知って国に対する愛着が生まれます。また、台湾が直面している問題について研究者が参加した議論を行っています。こうしたことは台湾のアイデンティティを高めるための第一歩だと思います。 東アジアを見ると中国の急速な発展に目を奪われます。しかし中国が日本を抜きGDP第2位になったとしても、中国の人口は13億、日本の10倍です。GDPは伸びても依然として人々の暮らしは貧しいものです。中国の急速な経済成長は台湾人と同様に、日本人の自信を揺るがせているようですが、日本人の自信を取り戻してもらいたいと思います。

・・・・李登輝講演録 その6に続く・・・