昨日、一昨日と市議会本会議が行われました。特に、昨日は延長に延長を重ね午後8時ごろまで審議していました。
普段は、本会議初日はたいてい初日に終わるのですが、予定時間で終わらず延長したのは大変珍しいケースです。
初日は、
武蔵村山市私立高等学校入学資金貸付条例を廃止する条例
武蔵村山市高齢者入院見舞金支給条例を廃止する条例
の2つを反対しました。
私立高校入学資金の貸付制度は、利用者が減少しているから、高齢者入院見舞金制度は行革委で見直しが出ているから廃止という理由でした。私立高校入学資金貸付制度は利用者が少なくても制度として維持していてなんら問題が無いのではと思います。貸付制度なんですから。返済が滞るようなら、無利子という点を低金利に変えれば改善が図れると思います。まして、高齢者入院見舞金は年間200件以上の利用者がいた制度です。「バラマキ福祉はけしからん。」というなら、今より支給基準を厳しくすればよいだけです。
どちらも、予算規模は数百万円の事業です。
こういう事業を削って、市議会議員報酬の値上げを提案しようとしていたんですから、議員も安く見られたものです。
2日目は、
武蔵村山市保育費用徴収条例の一部を改正する条例
に反対しました。
これは、保育料値上げの条例案です。非課税世帯からは、月0円から2000円、他の所得階層の方は一律1500円の値上げをするという提案です。
行政の基本として、税の公平性。また、行政の機能として所得の再配分機能というものがあります。分かりやすく言うと、その人の所得に合わせて税金を負担しましょうという考えです。そして公平に行政サービスを提供しましょう。
こういう国を近代福祉国家と言います。日本は、北朝鮮などのような腐った社会とは根本的に違います。
今回は、税金でなく、保育料の値上げですが、保育料値上げも基本にのっとって料金値上げを行うべきです。実際、私が委員をさせていただいた、下水道料金検討委員会では、5%ずつ2回で10%値上げという答申を出しました。
今回のような一律1500円値上げというのは、全く理解できない値上げ方法です。
市議会の議事の中で、公明党の議員まで「これは問題がある。」という趣旨の発言をしていました。ならば、反対すれば良いのにと思うのですが、結局「立場があり、賛成せざるおえない。」との事。
「この人、一体何をしたいのだろうか?」北朝鮮のような言いたいことも言えない国が大嫌いな私には理解できません。
自分の思うように主張を出来ない事は気の毒なことです。
上記の提案は、新政会(自民党系)、公明党による賛成多数で可決されました。他の議員は全員反対でした。
今回は、値上げや、制度廃止が目白押しの本会議でした。
一方、約15億円もかけて小中一貫校をつくる計画が進みます。ソフト面から小中一貫校を行う自治体はあっても、ハード部分、建物ありきで一貫校を行うのは全国でも前代未聞のようです。
なんか、武蔵村山もモニュメントありきの北朝鮮化してきているような気がします。
まさか、小中一貫校に荒井学園などと市長の名前をつける事まではしないと信じていますが。