尾崎咢堂の咢堂塾以来、15年以上お世話になっているご住職が上京してこられたので、「得度したいのですが、どうしたらよいでしょうか?」と相談してみました。
以前にも、「出家したいのですが?」と相談していて、昨年1年、東本願寺で勉強しようと思って心の準備をしていました。
しかし、須田検事から「刑務所に入る事になるぞ!」と脅かされ、起訴状が届く事にビクビクしていた時期と重なり、適いませんでした。
相談してみると、「明後日大阪に来なさい。」とのこと。なんでも年に1度しかない得度講習会が2日後とのこと。これも何かの縁だと思って、新幹線に飛び乗りました。
「長時間の正座に耐えられるように練習しておけばよかった。」、「滝に打たれたりするんだろうか?」、「心の準備も無い方が良いかも。」と覚悟しながら向かいました。
講習会は、大阪御堂筋にある南御堂で行われました。参加者はお寺の子どもさんが7割、大人が3割といったところでしょうか?大人の参加者もお寺の関係の方が多いように感じました。
講習会は3日間でしたが、声明(お経をとなえること)に多くの時間を割かれています。講習会で初めて、勤行集を手にしました。ですが、先生に声を合わせて「あ~あ~みいだ~、~。」なんてしていると、「中々筋がいいのでは?」と思いました。
最終日、これが、大きな勘違いであったと打ちのめされる事になりました。
講習会の中で、「最終日は試験がありますから。ちゃんと勉強しておいてください。」と何度も言われたのですが、ご住職から、「試験勉強なんか必要ないよ。大丈夫。」とのこと。初日は、ご住職の坊主バーにて皿洗いを、2日目は、せっかく大阪に来たからと吉本新喜劇を見に行ってしまいました。
最終日の試験。「親鸞の鸞の字は、糸に言に糸に鳥か?難しい漢字だなあ。」と
テキストを眺めながら思ったので、親鸞の字は漢字でかけましたが、後は・・・・。
どうしようもなく惨憺たるものでした。
「こっちは私大出身なんだから、多少は腰をすえて勉強しないと無理だよ。」と京大出身のご住職のアドバイスにぼやくことしきり。
また、声明の試験も昨日習った節回しがまったく出てこず・・・・・。
「帰りの電車までは頭に残っていたはずなのに・・・・。」
「これは不合格だな。今度頑張ろ。」としょげ返っていたところ、
「得度講習会、お疲れ様でした。全員合格です。」
私も、得度講習会の修了証書をありがたくいただく事ができました。
ここまで出来ないと、逆に「これではいけない!」と自覚するもので、まっすぐ、
教務部に行き、テキストやCDを買いました。
今や、運転中はいつも正信偈が流れています。車からお経が流れてきたらびっくりされそうなので、窓は開けれません。
次回は、得度式ということなので、それまでにはもう少し頑張らねば。