武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

南郷大さんの死を悼んで

 自衛隊の秘密部隊拉致被害者を救出するために北朝鮮を舞台に駆け回る 漫画「奪還を命ず」の原作者 南郷大さんが亡くなられました。
 一昨年に市議選に落選した時は、いの一番に激励会を開いてくださり、「これからは、東北復興のために現地で頑張ってくれ!」と励まされました。その時は、「会社もあるし、中々そういう訳には。」と期待に応える事は出来ませんでした。
 覆面作家という事もあり、著作のサインを頼んでも断られたし、宝島社の小林さんからのメールで始めて本名を知ったぐらいでした。
 
 このブログで、漫画「奪還を命ず」が面白かったと感想を書いたところ、全志強という謎の中国人らしき人からメールが届きました。
 「誰だろう?」とメールを開くと、ブログで紹介してくれてありがとうという南郷さんからの感謝のメールでした。何度かメールでのやりとりの中で、「一度お会いしたいですね。」と私がメールすると、「縁があれば会うことになるんじゃないですか。」と覆面作家らしい返事が届きました。
 それからまもなく、自分自身視野を広げないとなあと思って、冒険家や探検家の方たちの講演会、地平線会議に足を運んでみました。すると、受付で漫画「奪還を命ず」と漫画「あぶない中国」を髪の薄いメガネの方が売ってました。その方に、名刺を渡し、「南郷さんによろしくお伝えください。」と申したところ、南郷さん本人でした。そのまま、冒険野郎(女性も含む)の人たちの懇親会に参加させてもらい、数々の冒険譚を聞き、その行動力と発想に衝撃を受けました。
 でも、最期に衝撃を受けたのは、「2次会、野宿するんだけど、天目石さんもいっしょにどう?」の一言でした。
 南郷さんは、福島第一原発の事故直後に現地で取材をされていましたが、それが悪かったんだろうか?また、南郷さんの仲間たちが、置き去りにされたペットなど動物たちを救うために避難地域をオフロードバイクを駆使して救援活動をしています。南郷さんも一緒になって活動して体調を壊されたのかもと思ってしまいます。
 中国留学中に、日本人狩りで、本当に半殺しの目に遭ったうえに、小遣い稼ぎで始めたゲームセンターは、中国共産党に横取りされてしまい、国外退去と散々な目に遭っても、中国の話をする時は本当にうれしそうでした。
 でも、手足の指が凍傷でちぎれた脱北したコッチェビの子どもたちの話、墓を暴いてでも金目のものを漁る北朝鮮の現状などを涙ながらに話をされてました。弱いものへの暖かさ、人権意識の非常に強い方でした。
 北朝鮮に行ったときガイドが「2012年には朝鮮は強勢大国になり・・・」などとほざいていたので、「コッチェビの子たちは、指はちぎれて食うや食わずだぞ!そっちを救うのが先ではないか!馬鹿か?」と言ってやったら、さすがに連中も黙ってました。南郷さん情報を言ったまででした。
 また、南郷さんは、「中国共産党北朝鮮カルト教団と闘うのに、強面に抗議しては駄目だ!茶化してやらないと!」と言ってました。連中は自分たちはエリートで下々の者を教育しなくてはと思っている。傍からみたら滑稽だからこそ、茶化されるとプライドを傷つけられるし、核心を衝かれて参ってしまうんだよと。その系譜で、「萌え萌え北朝鮮」という怪作も出されてました。さすがにレジで店員の目が気になりました。
 そうは言っても、幸福の科学の人に、「大川先生のイタコ芸は最高ですね!」とか、聖教新聞の勧誘をされて、「ソッカーの洗脳人間だったんですか?」とは喉から出そうになってもなかなか言えません。
 
 南郷さんの魂は、今頃、退去処分になってしまった中国東北部、独立支援で奮闘されていたウイグルの地を旅しているのではと思います。
 
 私たちは「南郷さん」と呼んでましたが、冒険家の方たちは「満州さん」と呼んでましたから。
 
 どうにも、「えへへー」っと笑って、ひょっこり顔を出すような気がしてなりません。