武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

咢堂塾合宿のシンポジウムに参加

 憲政記念館にある尾崎行雄記念財団では咢堂塾という政治の勉強会を主催しています。

 9月26日27日の2日間、合宿が行われ、地方議会についてのパネルディスカッションに参加して欲しいと、石田事務局長から声をかけていただいたので参加してきました。

 合宿場所は、軽井沢の友愛山荘。入り口には鳩山総理のサイン入り著書が置いてある事からもわかるように、鳩山家関係の研修施設のようです。合宿所ですから、別に豪華な施設と言う訳でなく食事も普通です。

 合宿の1コマ目は、長野県泰阜(やすおか)村の松島村長の講演でした。

 15年で地方政治の現場の変化として・・・

官官接待が全くなくなった。

・お中元・お歳暮が全然来なくなった。

 という話から、長野県はこの間、田中知事の誕生と終焉という事で政治が大きく動きましたが、人間関係の中でいかに翻弄されたか、その中で、高齢者福祉の充実が第一と、いかに取り組んでこられたかという内容でした。
 財政力指数は0.18と、「何も出来ないのでは?」というような村の財政状況ですが、その中でリーダーシップを発揮し、村の人達の力を借りながら村政を進めている話は大変参考になりました。

 合宿の2コマ目が私も参加したパネルディスカッションでした。
内容はと言うと・・・
 テーマ   「地方自治の課題と展望」

パネリスト:天目石要一郎氏(武蔵村山市議会議員)
      大岡敏孝氏(静岡県議会議員)
      岡田眞理子氏(東京都議会議員
      中野和信氏(埼玉県蓮田市長)
      両角穣氏(八王子市議会議員)
      松島貞治氏(長野県泰阜村長)

コーディネーター 高野恵亮(かえつ大学)

 席が50音順になっていましたので、私から自己紹介を兼ねて話すことになりました。大体、こういうシンポジウムで話を聞くと「勉強になったなあ。」と思っても、3日もすると忘れてしまうものです。
せっかくの機会なので、何か一つでも覚えて帰ってもらおうと思って、入札経過調書から談合疑惑を読み取る方法を説明しました。

 当日は、次の2つの入札経過調書を資料としてお配りしました。


1.第2小学校校舎及び屋内運動場・第4中学校校舎耐震補強工事に伴う実施設計委託
http://www.city.musashimurayama.tokyo.jp/benri/conn/keiyaku-pdf/210626-3.pdf


2.小中一貫校村山学園講堂・武道場新築工事
http://www.city.musashimurayama.tokyo.jp/benri/conn/keiyaku-pdf/210707.pdf

 まずは、1の方から、三回の入札とも古賀建築事務所が何故か必最低価格を入れてしまう「一位不動の法則」の説明と、入札が不調になっても、地方自治法施行令167条によって随意契約で仕事が取れてしまう話をしました。

 隣の席の大岡県議は「天目石さん、そんな秘密兵器を持ってきてたらやりづらいよ。」とぼやきながらも、即興で静岡や浜松の紹介と問題点を指摘していました。

 さすがラサール高校出身は頭が良いなあと感心しました。

 私が資料を持って説明したせいか、シンポジウムの議論は、いかにしたら談合や不正を無くせるのかという方向に進んでしまいました。
 
 中野 蓮田市長は、指名選定委員会に市の職員だけでなく、公募した市民にも入ってもらって結果を公表するようにしている事、1千万円以上の案件は一般競争入札にするなどの対策を話されました。
 でも、まだ、完全な解決策とは言えません。
 「これだ!」という完全な解決策がなかなか見当たらないという悩みも話されていました。

 地元の企業にも育ってもらいながら、公正な入札を行うという二律背反するような事を行うのは難しいという事で議論がまとまりそうになったので、私が公正取引委員会が全然摘発に動いてくれない話をして、シンポジウムは終わりました。

 軽井沢に出発する前日に、ブログのコメント欄に、鳩山一郎の干犯発言の事を書かせてもらいましたが、その翌日に、鳩山一郎の書の前で話をする事になるとは思いませんでした。

 戦後、鳩山一郎の日ソ交渉など多少評価できる点はあるにしろ、憲政の神様と称される尾崎行雄の政治塾が、干犯発言で憲政を破壊した鳩山一郎の合宿所で合宿するとは不自然な気がしました。聞いてみたら、昨年亡くなられた相馬雪香先生のご自宅が近かったからとの事でした。

 古い話だし、今更、合宿所の選定でこだわる話ではないですし。 

 鳩山家の友愛精神には干犯発言の反省が込められているのでしょうから。

 疑獄事件など、決してお金にきれいな政治家とは言えなかった鳩山一郎氏の書の前で談合や不正の防止について語り合うのも何かの縁かもしれません。