5月15日に開催された臨時議会で、議員には全く報告されていなかった驚愕の事態が発覚しました。
武蔵村山市の嘱託職員が、市民が納税した税金を着服してしまったという事件です。
最初、共産党の竹原議員が、「職員の横領事件について質問しますが・・・。」と補正予算の質疑で質問を始め、質問の内容が通常ありえない話なので、何か噂話が立っているから気をつけるようにという事かと思ったら・・・。
なんと事実でした!
議会での市の答弁をメモしましたので、それに基づいて事件概要などを書きます。
細かい点などに若干誤記があるかもしれませんが、ご容赦ください。
このような前代未聞の事件なのに、未だに正式な報告がありませんので。
武蔵村山市嘱託員 税金着服事件
事件の時系列
平成20年12月8日 市嘱託員が、市民が納税した税金16万7千円を自宅に持ち帰る。そして、このお金を、自宅の改装費用に当てる。(予想外に改装費用がかかったためとの事)
また、金庫に入れていたお金を失念してしまったということ。
平成21年1月14日 武蔵村山市緑ヶ丘出張所 窓口にて不明金発生。
平成21年1月21日 納税した市民より、「納税したのに催告書が来た!」と抗議が来る。
平成21年1月29日 市長に報告
現状
着服した嘱託員は免職。現在警察と刑事告訴について協議中。近日中に告訴。
嘱託員は女性らしい。名前は未公表。
着服した税金は返還済みとの事。
しかし、この答弁メモでは矛盾点ばかりで、全然事件の概要が分かりません。
疑問点を思いつくまま記しますと。
・12月8日に着服し、1月14日不明金が発覚しました。不明金となっているのに、何故市民に催告書が来たのか?(納税されているのが確認出来るからこそ、帳簿があわなくなるのでは?)
・金庫に入れていたお金を失念してしまったというが、金庫の中のお金は真っ先に付き合わせるはずである。金庫の中のお金を失念しましたなんてありえない話である。昔、創価学会員が聖教新聞社に置いていた1億7千万円入りの金庫を竹やぶに捨てて、「忘れてました!」と説明したが、こっちの方がまだ説得力があります。
・1月29日に市長に報告という事だが、事故発生して2週間も市長に報告せずに済ませるものなのか?出張所内部で、着服話を処理しようとしたのではないか。
一番の問題は、事件発生から5ヶ月、事件発覚から4ヶ月もたっているのに、何故、議会に報告しようとしなかったのかと言うことです。市は、東大和署と刑事告訴の準備を進めているとの事ですが、事件が事件です。被害届けを東大和署に出せば良い話ではないですか。すぐに逮捕し、取調べ出来るでしょう。
どうして刑事告訴ぐらいの話に、4ヶ月も5ヶ月もかかる話でしょうか?
告訴状なんて、長くても1週間もあれば出来るでしょう。
ひょっとすると、もし、議会で質問が出なかったならば、このままもみ消ししようとしていたのではないかとしか思えません。議会では、事件を起こした嘱託員の名前すら公表しませんでした。市役所を定年後、嘱託職員をしていたとの事です。当たり前ですが、未成年ではありません。なんで、実名の公表すらしないのでしょうか?
「逮捕されるまでは、個人情報保護をしないといけない。」なんて屁理屈を言うつもりなのでしょうか。
一刻も早く、事件の詳細について武蔵村山市は市民に公表する義務があります。
そうしなければ、失墜した信用がさらに地に落ちることになります。