映画のパンフを購入しなくなって久しいんですが、思わず買ってしまった。また、映画のノベライゼーションって「くだらねえ!」と買った事は一度も無いのに、ノベライゼーションまで買ってしまった。
それぐらい面白かった。
内容は、旧ユーゴスラビアにて、イスラム教徒の民族浄化(大虐殺)を行ったフォックスという男への独占インタビューを狙う取材チームの、生死を賭けた活動。この戦犯に、500万ドルもの懸賞金を掛けながら国連軍とCIAは5年かかっても尻尾を掴めない。しかし、取材チームは2日でターゲットにたどりついてしまう。国連軍もCIAも戦犯を捕まえられないのでなく、わざと捕まえない。捕まえようとしている素振りだけ。
わざと捕まえない。あえて、救出活動もしない。でも、仕事した振りはする。まさに、北朝鮮による日本人拉致事件への日本政府のような対応って、世界各地で行われているんだと気づかされました。
日本でも、現場の人はいつか結実すると思って熱心に調査・情報収集しているのと同じように、国連軍の現場の人も戦犯を捕まえるために努力をしている。
でも、結果は出ない。
北朝鮮問題と重ね合わせながら見ていました。
また、取材対象に死も覚悟しながら飛び込んで行く取材チーム。
「拉致しますよ!」と言われ通しだった北朝鮮旅行や、「月夜の晩ばかりじゃないぞ!」と革マル派からちょくちょく電話を頂戴した学生時代をこれまた思い出しながら、「こういう時の緊張感と充実感って変えがたいんだよな。」とこれまた共感してました。私自身、親が極端に厳しく自由が無く育ったので、生きる気力が元々ほとんどありません。高校の頃から夢は早死でした。そんな訳で、危ない時ほど気力が充実するので、こんな事で共感するのは変かもしれません。
で、主演はチベット仏教徒のリチャードギア!リチャードギアを見ていると・・・
民族浄化の首謀者フォックスが、中国共産党のように思えてきました。胡錦濤のチベット人虐殺とこれまたオーバーラップしました。フォックスはイスラム教徒の大虐殺首謀者なので、チベット問題から、東トルキスタン問題にまで広がります。東トルキスタンのウイグル人たちは、極寒の夜、中国共産党に裸で外に立たされ、水をかけられ放置されるそうです。一度に200人も!当然、朝には凍死しています。
シベリア抑留で行われた「暁に祈る」という事を今でも行われている訳です。
もし、この映画のパート2が作られるなら、リチャードギアが、中国共産党に拉致されて生死不明の、チベット仏教指導者 パンチェンラマ(ニマ少年)の独占取材+救出というテーマで作って欲しいと思います。
ランボーや007にも、パンチェンラマを救出してもらいたい。
福田康夫や、小沢一郎じゃ、虐殺者(中国共産党)のボディガードみたいなもので、現実は期待出来ないので、夢だけでも見たいものです。
配給会社には頑張ってもらって、ハンティングパーティを中国全土で上映してもらいたい。加えて、ウルムチ・カシュガルなど、中国共産党に侵略されている地域でも上映してもらいたい。