ついつい、読みふけって夜更かししてしまい、朝の遊説に行けませんでした。
久々に、止まらなくなりました。
牛島信の作品は、つい最近読むようになりました。偶然、古本市で手に取って読み出したら止まらなくなったからです。著者は、国際弁護士を本業にしているためか、著作は多くありません。ただ、どの作品も、法律を駆使しての駆け引きなど、非常に臨場感があります。
M&AやMBOなど、使い慣れない言葉を目にする機会が増えましたが、臨場感を持って理解することが出来る優れ本です。
今回は、企業買収の話です。買収を仕掛けられた方は、第三者割り当て増資などの策をめぐらし切り抜ける。買収側は、株式公開買い付け(TOB)だけでなく、別の切り口からも買収策を探る。何故、買収しなくてはならないのか、複雑な人間模様も絡んでくるという話です。
この本が書かれたのは、2000年、今から7年前です。著者は、この小説の内容は、おとぎ話だとまで言っています。現実感の無い話だと。
しかし、2年前の、ライブドアのニッポン放送買収事件など、企業買収はおとぎ話でなく現実の話です。
最近の経済事件などを理解するのに、とても参考になります。