今度も、ブルーリボンをしっかりと着けて、西東京朝鮮初中級学校の見学に行ってきました。
先週、朝鮮大学校でもらったチラシを見て、参加しました。
西東京朝鮮初中級学校は、立川市錦町にあります。立川市役所から歩いて5分ぐらいの所です。
市議会議員のバッチとブルーリボンを着けているので、「帰ってください。」と言われるかもと思ったら、「ようこそいらしてくださいました。」と非常に礼儀正しい対応をされました。
今回の見学会の流れは、
1.授業風景の見学
2.「ヨンヘの学校」スライド上映
3.愼 校長先生の話
となります。
はっきり言って、行くまで、金正日の写真の前で将軍様ポーズで写真撮ってこようと思ってました。
玄関を入ると、左側に、金正日と胡錦涛が握手している写真が一枚(一時的に貼ってあるようだ)と、その上に大きな絵が掲げてあります。国づくり頑張ろうというような感じのたくさんの人が描かれている絵だが、金日成も金正日も全く描かれていません。意外です。
最初に2階の音楽室に通されました。日本の学校の教室に比べて、一回り狭いような感じがします。
見学会の流れの説明と、写真撮影は断わってからにするようにと諸注意を受けました。
この学校では、一つの校舎に小学1年から中学3年まで学んでいます。生徒数は1学年、15名から30名程、全校生徒206名、全て単学級になります。生徒は三多摩全域から集まってきます。
まずは、小学1年生の教室から、国語(ハングル)の授業をしています。ハングルに慣らせるため、1時間目は全てハングルとの事です。授業は、日本語の時間以外は全ての科目がハングルで行われます。
順次、小学1年生から、中学3年生の授業まで見学しました。
どの生徒も本当に真面目に授業を受けていると印象を受けました。
以外だったのは、どの教室にも金日成・金正日の肖像画がありません。「見学会のために外したのですか?」と聞いたら、92年以降は外してあります。との事でした。
ただ、中学生の教室の後方には、若かりし日の金日成と子どもが手を繋いでいる白黒写真が置いてありました。
一通り全学年の見学をした後、再び音楽室にもどり、「ヨンヘの学校」のスライド上映です。
このスライドは今から30年前に、朝鮮初中級学校が、小平移転を計画した時に反対運動を受けて、移転出来なかった事と、朝鮮人学校の日常をつづったスライドです。
その後、愼基成校長の話です。
校長の話では、
「自分を知る(自知)により、他人への思いやりや理解が深まる。」という教育方針だという事です。
そして、70年代により、朝鮮人学校では、日本で定住する事を前提に教育改革を行い、80年代に教科書の中身を変更したそうです。
将来、北朝鮮に帰国して革命を遂行する人材ではなく、日本社会に貢献できる人材を育成しているとの事でした。
あと、何度も強調していたのですが、「反日教育は行っていません!」という事でした。
しかし、いただいた資料の冒頭の記述は
日本の植民地政策は朝鮮の人々に多大な苦しみと、不幸を与えました。
当時の日本政府は朝鮮人にも「皇民化政策」を強要し、強制徴収により多くの朝鮮人を連行しました。日本国内労働力152万人、軍隊26万人、軍属15万人、「従軍慰安婦」20万人、朝鮮半島内動員637万人、計840万人(総人口の33.6%)
また、朝鮮で生活ができなくなった朝鮮人も生活の場を求めて日本に渡ってきました。・・・・(略)
皇民化の強要、強制連行、従軍慰安婦などから始める姿勢を私は、「反日」と思うのですが。校長先生は、理科の先生だそうです。朝鮮人学校の中では自然な空気のようなものとなっていて気が付かないのかもしれません。
他にも、
・また、学校の年間予算は7000万円しかなく、薄給で先生の離職率が高い。
・生徒の55%は朝鮮籍、40%韓国籍、5%日本国籍
・1957に本国より教育援助費が来た。今でも年に1回わずかだが、援助費が来る。
・女子生徒の制服はブレザーとチマチョゴリを選択できる。
・北朝鮮の事件が起こると集団登下校になり、大変だ。
・北朝鮮の事件が起こると嫌がらせが起こるが、今回の核実験では、まだない。
などと、言われました。
最後に、西東京朝鮮初中級学校の歴史のDVDを見ました。朝鮮戦争の前後に学校用地をGHQに取り上げられたなどというくだりでは、校長先生が涙を拭っているようでした。
校長先生は、きっと、正直で誠実な人柄なのでしょう。
でも、朝鮮戦争前後の混乱期。日本はアメリカの自由主義体制に組み込まれました。共産主義対自由主義の冷戦構造が確立した時代です。
共産党主導で作られた朝鮮総連と総連が作った学校。当時の朝鮮半島のような混乱を日本に波及することは絶対に阻止しなくてはならない。日本国内で武力革命など起されて内戦になっては困る。
という時代背景をきちんと押さえなくては、いけません。
ただ、「かわいそうだ。ひどいぞGHQ!日本政府」と言う話ではありません。
拉致問題について、話を促すと、拉致問題を本国が認めたとき、生徒に謝罪をしたという話をしていました。
・朝鮮人学校の元校長が日本人拉致事件に関与して、国際手配になっていること
・朝鮮人学校元校長と教師が、北朝鮮から覚せい剤密輸をして国際手配になっていること
などなど、朝鮮人学校に関わりのある犯罪については知らないのか、話がありませんでした。
私自身は、上記のような犯罪が行われているため、朝鮮人学校への補助金は大反対です。朝鮮人学校が学校教育法の一条学校になった上で補助金は出すべきです。