１２月議会で一般質問をした報告です。本当は終わったらすぐにやらなくてはいけないのですが。
鳥インフルエンザ（新型インフルエンザ）対策について質問しました。
新型インフルエンザ対策というと、タミフルの備蓄が不十分という点がよく議論されていますが、ほとんど議論されていない別の観点の方が重要なのではないかと思ったからです。
考えてみてください。
新型インフルエンザが発生した時、誰がごみ収集を行うのでしょうか？
ごみの中には新型インフルエンザウィルスの付いたちり紙だって入っているかもしれません。ごみ収集は命がけです。というより自殺行為にも等しいです。
新型インフルエンザ発生時には市役所の職員が出勤できません。切り捨てる業務が出てきます。どの業務をきりすてるのでしょうか？また、日本中で新型インフルエンザが発生しています。地震・台風などの災害時と違って、他の地域から援助物資が届く、自衛隊が助けに来てくれるという事は考えられません。３日程度の備蓄があれば大丈夫と言う訳にはゆきません。流行の波は予想では８週間程度、その波が何回か来ると言われています。
従来の災害対策では全く対応できません。
東京都は 「新型インフルエンザ対応マニュアル」を作っていますが、具体的な対応策が書かれているとはいえません。
「ゴミの排出抑制を訴える」事が対策になるでしょうか？
武蔵野市なども対応マニュアルを作っていますが、「死体は都と協議して都立公園に集めよう。」などと最悪の事態を想定しながら、誰が何をやるのかという肝心の点が抜けています。
新型インフルエンザ発生時閉鎖する事が決まっている行政機関はただ一つ、学校だけです。
もし、今、新型インフルエンザが流行した場合、行政機関の中で誰が何をするべきか分かっている人は一人もいません。分からないという事は、村山富一首相時の阪神大震災のような被害拡大を招くということです。
武蔵村山市は現状では、新型インフルエンザ用の防護マスクなどが３５０セット備蓄しているという答弁でした。
でも・・・・
使い捨ての防護マスクなど３５０セットは何日分でしょうか？医療業務だけだけでなく、ごみ収集などの業務などにも防護マスクは必要です。
多分、ほんの数日分しかならないのではないのでしょうか？
また、議会の答弁では、東京都から行政事務をどこを行い、どこを停止するのかと案が出てくるのは来年度という事でした。
もし、今年、新型インフルエンザが発生して、パンデミックという状態になったなら・・・
間違いなく、未曾有（みぞゆう）の危機が来ることになると思います。
我が母校の先輩 麻生太郎総理に敬意を表して振り仮名をふっておきました。
