武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

酸素をケチる青蔵鉄道! チベットでの高山病の症状

 チベット高原は世界の屋根と言われるようなところです。ラサは標高3600m。ほとんど富士山と一緒です。また、青蔵鉄道では途中のタングラ峠では5000mを超えます。身をもって高山病を体験しました。

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 成都駅にて、これから44時間の青蔵鉄道の出発です。標高600mぐらいです。

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出発から約40時間後のナクチュ駅にて標高は4400mほど。列車は与圧しているというのは触れ込みだけで、顔はむくみ、コンタクトレンズが外れず白目に張り付いてしまい、このまま治らなかったらと…。顔も体もむくんだようで全然眠れず。
 ただ、列車内で酸素供給だけはしてくれていたので、「4400mって意外と平気かも?」と大きな勘違いをしながらの一枚。

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   おやつにと思ったミニどら焼き破裂しそうなほどパンパンです。

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                     到着初日

ラサに到着し、宿のそばのジョカン寺のバルコル(参拝路)にて。地元の皆さんは、バルコルを時計回りに周回しながら参拝をします。私はひどい頭痛に耐えながら、「えらい所に来てしまった!」と病人のようにヨボヨボと一緒に回ってみました。この日も頭痛でほとんど眠れません。

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                   到着2日目

 ポタラ宮はラサの中心の小高い丘のてっぺんにあります。117mも登らないといけません。写真は中間地点ぐらいでぐったりしているところです。
 でも、いくらか高地順応出来てきたらしく、前日よりはかなり動けるようになってきました。コンタクトレンズが取れなくなると面倒なので眼鏡です。
 ホテルからポタラ宮やジョカン寺をガイドの案内で歩きました。ただ、この晩、頭痛は治ったのですが肩が凝って痛くて、またまた寝られませんでした。

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                    到着3日目
 かなり高度順応してきたようで、地元の人たちが歩く速さと同じくらいで歩けるようになりました。顔つきも普通になってきました。
 河口慧海や多田等観が学んだセラ寺でお坊さんたちが問答をしてます。この場所で河口慧海や多田等観も問答をしていたんだなあと感慨深いです。
 この晩からようやく寝付けるようになりました。ただ、寝たと思っても2時間ぐらいで、ひどい頭痛になって目が覚めてしまいます。普通の睡眠時の呼吸では空気が薄いので、呼吸が浅くなってしまうのかもしれません。
 結局あまり眠れませんでした。

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                到着4日目 帰る日
 帰りの列車は午後6時30分、ガイドが迎えに来るのは午後4時40分。本当はホテル周辺の散策しか許されていないのですが、無口な中国人を装って、バスに乗り、ラサ郊外のデプン寺まで来てしまいました。
 「デプン寺に行きたい!」とガイドに言っても拒否された理由は行ってみてわかりました。デプン寺バス停とデプン寺は歩くと1時間もかかるんです。おまけにデプン寺は山の中腹なので、ひたすら登坂です。地元の人はバス停にたむろしている乗り合いタクシーで登っていくのですが、私は後でその事に気づき、気づいた時は自力で登山するしかありませんでした。多分、高さにして300m程度は上ったと思います。
 4日目になると、「もう高度順応完璧!余裕、余裕。」と思っていました。

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 ラサ発成都行きの列車に再び乗り込みました。しかし、帰りは下界に降りる列車の為か、酸素供給をしてくれません。5000mの峠を越えるというのに!与圧無し、酸素無しなので、どんどん顔を体もむくんできます。ガンガンと頭痛が酷くなってゆきます。「死人が出るんじゃないか。それは自分のことかも?」などと思いながら、水分補給を心掛け、寝台に伏せてました。写真を撮る余裕も無いです。
 5000mのタングラ峠を超えるとそこからは標高が下がってゆくので、だんだんと楽になり、そのうち眠る事が出来ました。
 朝になってみたら、山越えの時に飲んでいたペットボトルのお茶はご覧のようにペチャンコになっていました。

 Wikipediaでは、青蔵鉄道は与圧してあって、標高3000mぐらいの気圧にはしてあると記述してありますが、私の乗った列車はそんな上品なサービスはありませんでした。
 向かいのコンパートメントの中国人の小学生の女の子とおばあちゃんも、苦しんでいました。
 でも、標高5000mの世界を経験できる貴重な機会だと思います。
 ただ残念なのは、成都~ラサの列車だと、往復ともにチベット高原を夜通過してしまいます。景色が見れたら気がまぎれたのにと思います。