武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

チベットでの自由行動

 またチベットネタです。ひとまず今回で最後です。ここ数日、1年間の武蔵村山市の入札経過調書を1件1件パソコンに打ち込んでいてくたびれたので息抜きの記事です。

 チベットでは、自由行動が制限されます。勝手に自由行動してトラブルになると旅行会社にペナルティがかかるかも?などということが地球の歩き方にまで書いてあります。そんなわけで恐る恐るでしたが、1月1日の元旦に、一人で自由行動をしてみました。
 
 一応、気を付けた点は、施設のチケット売り場でパスポート提示と「ガイドは?」と聞かれる場合があるので、その時トラブルが起きるかもしれない事です。その時はその時で、言葉が分からないふりして立ち去ればなんとかなるんではと考えました。あと、職務質問は面倒なので、ガイドブックは隠して、日本人とばれないようにと。

 ガイドがホテルの近所は散歩して良いと言っていたので、大幅に足を伸ばして、ポタラ宮のそばのチャクポリまで行ってみました。なんでも、ポタラ宮がすごく綺麗にみえる場所とのことでした。
 チケット売り場が閉まっていたし、ボディチェックもなかったので、そのまま展望台へ。
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                                     チャクポリの展望台 
 チャクポリとは薬師如来らしいです。展望台とは別にお寺があるらしいのですが、高山病も落ち着いてきたので、健康の仏様にお願いすることもありません。

 チャクポリの展望台のそばにお寺があったので、初詣と思って、展望台近くのお寺に行ってみました。中に入っていくと、椅子に座ったおじさんに、「20元」と言われ、チケットを受け取りました。おじさんは日向ぼっこしながらなので、「パスポート?」とか「ガイド?」とか面倒なことは言いませんでした。
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                               バター灯明ずらっと並んでました。
 さて、岩場に張り付いたお寺を参拝してポタラ宮近くまで戻ってくると、チベットに来て2人目の白人を見かけました。「あれ?外人さんの回りにガイドがいないぞ?」。おまけに、ガイドブックを広げて思案中のようでした。

 「チベットって、結構緩いかも?デプン寺まで行っちゃえ!」とガイドが案内してくれなかったデプン寺まで行ってみることにしました。デプン寺は、ラサ市の北西部の山の中腹にあります。ガイドブックでは市の中心から12キロとのこと。帰りの鉄道までのガイドとの待ち合わせ時間は午後4時40分。ちょうどお昼なのでなんとかなるだろうとバスに乗ってデプン寺に向かう事にしました。
 デプン寺はチベットの3大寺院の一つです。日本の比叡山みたいなものです。チベットに来るなんて一生に一度だからガイドに「行かないよ。」と言われて心残りだったのです。
 チベットもそうですが、中国の路線バスは1元か2元の統一運賃です。おまけに、バス停にきちんと路線図が掲示されているので不安なく乗れます。
おまけに、前日乗ったバスが、セラ寺からデプン寺の路線だったので同じものに終点まで乗れば良いだけです。

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 しかし、ラサ市北西部の湿地帯のところで降ろされちゃいました。何やら、白タクが客寄せしているのですが、よくわからないので、デプン寺の標識に沿って歩くことにしました。さっき、バスの中で「デプン寺まで3.2キロ」の標識を見たばかりのような気がするんだけどと思いながら。
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多分、参道です。

 デプン寺のバス停から参道らしき細い道を延々と30分も歩いて、ようやく入り口にたどり着きました。
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                          デプン寺のゲートをくぐっても何もありません。
 チケット代60元払って、ボディチェックを受けて中に入ってもお寺は影も形もありません。実はここからまだ30分も山道を歩いてようやくデプン寺に到着します。結局、1時間も歩かないとたどり着けません。デプン寺バス停の客引きは、お寺までの乗り合いタクシーだったようです。
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    後ろに見える大きな絵は、タンカ(仏教画)を展示する場所です。
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 デプン寺はとにかく広くて、山の斜面に建てられているのでヘトヘトです。

 すっかり歩き疲れて気が付かなかったのですが、なんら自由行動を咎められることもなく、デプン寺を拝観することができました。
 帰りも歩いてバス停まで戻り、中々来ないバスにやきもきしながら、ガイドとの待ち合わせ場所のホテルに戻ったら集合時間の10分前でした。
 高山病で食欲が無かったとは言え、結局、朝も昼も食べれませんでした。
  チベットでは自由行動がかなり制限されると覚悟していたのですが、思っていたほどではありませんでした。ただ、ラサ市外へ自由に行き来するには、長距離バスや鉄道のチケットが必要ですし、パスポートの提示が求められるので無理だと思います。
 自由行動が出来ると言っても、平壌と比べればです。

 あと、「フリーチベット!」とか叫ぶと、大騒動になるそうです。
 所詮、今回行ったのは、中国共産党が外国人に見せても問題ないエリアです。
 ラサ以外のほとんど外国人が足を踏み入れる事の無いチベットはどうなっているのだろうかと興味をそそられます。