議会の休会日でしたので、会社の仕事で、携帯電話の電波調査に行ってきました。
今日は千葉の稲毛です。稲毛駅に9時30分に着こうと思うと、7時過ぎには家を出ます。
千葉まではちょっとした小旅行なので、旅行記の文庫本を持って行きました。
チバにゆくので、「チベット旅行記」河口慧海です。語呂が似てるので。
数日前、本屋で、偶然見つけて手に取ったら現代語に直してあるので思わず購入した一冊です。
河口慧海の「チベット旅行記」は古い本なので、当然戦前に絶版になっていると思ってました。
講談社学術文庫は偉いです。
河口慧海という人は明治時代のお坊さんで、仏教の原典を学びたいと思い立ち、単身当時鎖国のチベットへ行かれた方です。並大抵では無い努力と苦労を重ねながらの旅なのに、どこか飄々とした河口慧海の人柄と、チベットやネパールの風俗などがユーモラスに書かれていて非常に面白い本です。
なぜ、河口慧海の「チベット旅行記」に惹かれたかというと、以前偶然手にした西川一三「秘境西域八年の潜航」の解説文に河口慧海の事が書かれていたからです。西川一三は大東亜戦争の時に、中国大陸奥深く情報収集をするという密命を帯び、モンゴル人やチベット人の坊さんに成りすまして現地の情報を日本に送っていた人です。彼は、チベットあたりでうろうろしているうちに敗戦になり、そのまま5年もアジア各地を放浪してインドで捕まって、日本に送還されました。最後におもしろいオチが付くので是非ご一読をお勧めします。
私も思わず、厳冬のモンゴルに10日もふらっと行ってしまったぐらいです。モンゴルは正月でも航空券が安いしガラガラですから。
変かと思われるかもしれませんが、チベットとブータンには一度じっくりと行ってみたい国です。