武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

決算の討論全文です

  9月議会の最終日でした。決算は賛成の立場で討論をしました。後日配布される議会だよりでは800字に削らないといけません。ですので、なかなか言いたい事が伝わらないかもしれません。
 討論し終わった後、「ビルマ独立の話は面白かったよ。」と言われました。
ビルマ独立と武蔵村山市の決算は関係なさそうですが、そう思わずに読んでみてください。議会だよりではこの部分は全部カットするしかなかったので。
 
  
  
  平成27年度決算に賛成の立場から討論を行います。厳しい財政状況の中、財政に関する指標がわずかづつではありますが好転をしています。堅実な市政運営の中で努力を重ねられてきたことがうかがえます。
 具体的な市政運営に関して言及します。今回、ごく常識的であり良心的な歴史教科書を再び採択して、教育現場で活用されることになりました。非常に勇気ある決断をした教育委員会の方々および関係者の方々に経緯を表します。大変なご苦労があったと察します。この決断により、武蔵村山市で育つ子供たちが将来、良識的な歴史観をもち大きく羽ばたいていってくれるであろうことを確信しています。
 今回、採用された歴史教科書は一方的に日本は侵略者であったという自虐史観でもなく、アジアの解放の側面も教えるバランスの取れた教科書であると思います。そんなことを裏付けるこんなエピソードがありますので、紹介させていただきます。今のミャンマー、当時のビルマは戦前、イギリスの植民地でビルマ人は大変苦しんでました。それでも、彼らには希望がありました。いつの日か白馬に乗ったボーモージョがイギリス軍を蹴散らしてくれるという神話があったからです。
戦時中、日本陸軍の鈴木敬司大佐は、アウンサンスーチーの父上である若きアウンサンなどを教育しビルマ独立義勇軍を育て、「我こそはボーモージョである!」と白馬にまたがり、アウンサンたちとともにイギリス軍を蹴散らしました。そして、鈴木大佐はビルマ人による独立国家を作ろうと奔走しましたというエピソードです。この話はミャンマーの教科書に載っている話で、ミャンマーでは誰でも知っている話です。実際、居酒屋でビルマ人の店員に聞いたら知ってましたし、鈴木大佐の孫と友達だと言ったら急にかしこまられて一品おまけしてくれました。日本では全く知られていませんが、このエピソードからは日本がアジアの解放に尽力した事がうかがえます。
 でも、この話には後日談があります。ボーモージョこと鈴木大佐は本気でビルマの自主独立のために奔走したため、軍部は彼が邪魔になり小樽に飛ばされてしまいました。そして、小樽で終戦を迎えることになります。本気で「アジアの解放だ!ビルマの独立だ!」とすると、独立の英雄でさえ左遷されてしまう、こんなことから、軍部には侵略の意図があったことがうかがえます。
 余談ではありますが、この鈴木大佐は終戦時、ソビエトが北海道に侵略してくることに備え、陸軍中野学校関係者に遊撃戦の準備を指示します。日蓮宗の坊さんに化ける人、稚内市役所の職員に潜り込む人などなど、万が一のゲリラ戦の準備をしていたそうです。当時の関係者は、「天目石さん、小樽問答って知ってる?」とか「択捉島じゃ隠れる場所も食べ物もないからゲリラ戦は無理なんだよ。ゲリラ戦はジャングルじゃないと無理。」と当時の話を懐かしそう話されます。私が聞いてももったいないので、誰か小説か映画にしてくれないだろうかと思います。

 ことほど左様に、先の大戦にはアジアの解放の面もあれば、侵略の面もあります。武蔵村山市が、日本は侵略国家だったという観点を強調する教科書を選択せず、バランスのとれた教科書を採用したことは大変すばらしいことであると思います。


 次に決算委員会の質疑の中で、私も、市当局も武蔵村山市民の健康寿命は比較的高いという認識で議論を進めてしまいました。なぜなら、武蔵村山市は全国一シルバー人材センターの加入率が高いまちです。そのことから、健康な高齢者が多いと私が勘違いをしていたからでした。


 この討論をまとめるにあたって、武蔵村山市国民健康保険データヘルス計画にあたってみました。すると、武蔵村山市の特に男性は、健康寿命も平均寿命も東京都平均はおろか全国平均も下回るということが示されていました。平成26年度のデータとして、女性の健康寿命や平均寿命は全国平均や東京都平均とほぼ同じでした。しかし、男性は健康寿命の平均が東京都は65.6歳、全国が65.2歳のところ武蔵村山市は64.8歳でした。平均寿命では東京都平均も全国平均も1歳以上下回っています。下回る理由は多くの要因があるため、一概にこれが理由とは言えません。ですが、地域で働き生きがいを持ってもらうことで健康で充実した日々を送ってもらおうという、現在のシルバー人材センターの活用以外にもやるべきことがあるということがわかります。そこで思うのは、仕事以外の余暇の部分でも健康で充実した日々を送ってもらうための施策が必要ではないかということです。


このようなことからも、平成27年度に議論され、今年度からスタートした公共施設の有料化は、高齢者の外出抑制につながりかねず、再考するべきではないでしょうか。市議会にも、高齢者団体には減免してほしいという切実な請願や陳情が市民から出されました。しかし、残念なことに新政会・公明党の反対多数により否決されてしまいました。健康寿命増進は国民健康保険財政のみならず、市の財政に大きく寄与します。なにより、市民の皆さんの幸せにつながります。市民の置かれている現状を見つめなおし、再度の検討を求めます。


 連日、富山市議会の政務活動費の違法支出が報道されています。他にも話題になったものだけでも、藤沢市役所で給食費6400万円の着服や東大阪市では1億円の着服も起きました。ご近所の東村山市でも市議会副議長や監査委員を歴任してきた人物による老人会費着服疑惑が起きています。発覚して初めてお金を返還しており着服は明らかなのですが、本人が家で積み立てていたと言い張っているとのことですので、あえて疑惑と申しました。スラップ訴訟やら、また、警察に嫌がらせ捜査されるのはかなわないですから。いずれにしろ、東村山市で小学生まで知っていると噂されるような騒動になっています。


 このように、公金の正しい使われ方というのは大変重要な関心事になっています。昨今報道されるような事態を起こさないのは当然のこととして、市民の方たちに胸を張って説明できる財政運営、市政運営を要望します。また、私たち武蔵村山市議会では富山市議会のようなことは決しておこしてはならないと決意をあらたにして賛成討論とさせていただきます。