武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

第2回 東トルキスタン独立記念行事

 14日午後6次30分より、東トルキスタン独立記念行事が池袋で行われました。

 東トルキスタンとは、中国共産党に侵略され新彊ウイグル自治区と称されている地域です。

 NHK特集のシルクロードなどを見て、中国は雄大だなあと感じる方が多いと思います。でも、シルクロードの人びとの顔を見てみてください。明らかに中国人とは思えない顔立ちをしています。また、イスラム教を信仰しており文化的・宗教的にも全く別です。

 8年前に都議選に落選した後、2週間ほどシルクロードの地域を貧乏旅行した事があります。街角の屋台で切り盛りしている青年に、ガイドブックを見せたら、彼の出身地あたりのページを懐かしそうに見ながら「自分達は中国人ではない!」と身振り手振りで一生懸命伝えてくれました。その時は、「そうは言っても国籍は中国なのだろうから中国人じゃないのかなあ。」ぐらいにしかとらえていませんでした。

 帰国後、国際政治学者の殿岡昭郎先生主催のこじんまりとした行事をネットで偶然見つけ「中国民族問題研究」を読ませていただくようになり、チベット東トルキスタン南モンゴルの3民族と日本との連携や支援の重要性を理解するようになりました。。長年、知る人ぞ知る政治課題だったのですが、昨年の聖火リレーでの長野騒乱以来、社会の認知度も非常に高くなったように感じています。

 今回、会場に足を運んだら、受付をしていた方は女子高校生でしたし、参加者も若い方が非常に多かったです。民主党社会党の親中国共産党どころか、東アジア共同体などという、人権弾圧の中国共産党がアジア全土の独裁支配を志向する政権が誕生してしまいましたが、むしろ良識ある人は増えていると安心しました。
 
 さて、本題の独立記念行事ですが、国歌斉唱のあと、日本ウイグル協会のイリハムマハムティさんからの挨拶で始まりました。イリハムさんは愛嬌のあるユーモラスな人ですが、祖国に帰れば共産党により、おそらくは即処刑になるでしょう。近い将来、東トルキスタンに彼が安心して帰国出来る日が来る事を願わずにはおれません。

 続いて、撃論ムックなどで活躍されているジャーナリストの西村幸祐さんから挨拶がありました。
支那(中国)の情報統制が問題視されているが、日本だって情報統制社会ではないのか?だいたい、総理は犯罪者ではないか?なぜ、問題が広がらないのか?」との話でした。確かに、鳩山総理の故人献金を始めとする一連の政治資金問題、もし、自民党政権のころだったらもっと激しく報道したはずです。松岡農相など、「1本5千円もする水とは一体何なんだ!」と連日報道され自殺されてしまいました。

 私も、鳩山総理の方がはるかに違法性が高いと思います。

 松岡農相は死に損ですか?

 記念行事の第一部は拓大の関岡先生の講演でした。

東トルキスタン独立運動を支援した戦前の日本人」という講演内容でした。

 1933年、東トルキスタンは独立を果たします。しかし、わずか半年後滅ぼされてしまいます。滅ぼされてしまった亡命政府を支援しつづけたのが、初代アフガニスタン公使の北田正元であった事。また、林銑十郎元総理が大日本回教教会を設立し、日本国内から支援を続けた事。
 戦前、東トルキスタンの展覧会を東京・大阪のデパートで開催したところ、なんと150万人もの人が詰め掛けたとの事。
 私も知らなかった話ばかりなので、「そうだったのか!日本はアフガニスタン側から関係を持っていたのか!」と認識を新たにしました。
 大谷探検隊やイリ紀行、戦争中、興亜義塾の木村肥佐夫がウイグルを目指すがチベットへ転進という話しかしらなかったので、東トルキスタンは探検隊の行くようなところで日本は交流はおろか、情報すら持っていないと思っていました。
 タクラマカン砂漠の反対側から関係を作っていたとは!
 つくづく、戦前の日本人の行動力と発想にはうならされます。

 第2部はこれまた拓大の中島先生の講演で、「トルコ世界とウイグル」という内容でした。
第一部とは一転して、現在の国際情勢の話でした。
 ・東トルキスタンと地中海のトルコでは、地理的にも全然異なっているが、トルコ民族社会というのは実は非常に広くて、地中海のトルコからシベリアにまで広がっているという事。
 ・人口にして1億7千万人にも及ぶ一大文化圏である。トルコは、1991年以来、トルコ民族の中央アジア各国に10万人が移住し、学校建設を行って大トルコ圏の再興を図っていて、着実にトルコ文化圏の連携が見え始めてきている。
 ・トルコ民族は皆、明治時代のエルトゥールル号遭難事件を知っており、特に親日の人達である。対中国、ロシアとの関係を考えると、日本はトルコ民族との関係を深める事が何より重要である。
 ・中央アジア諸国は、中国共産党によるウイグル人弾圧や、今年7月5日のウルムチでの大量虐殺に対して憤りを感じているが、中国との関係などで表立って抗議できない状況である。その具体的な理由として・・・・

  ウズベキスタン・・・・トルコ民族の分離独立運動に発展すると困る。

  キルギス・・・・・・・経済の70%を中国に依存している。

  カザフスタン・・・・・石油の買い手を中国に依存している。 

                           という事でした。

 中島先生は、「国際社会は、平和を謳いながらも、一皮向けばヤクザやマフィアの抗争といっしょである。民主党政権は、あまりにも国際社会と国際政治を甘く、かつ、軽く考えすぎてはいないか?」と指摘されました。
 
 東トルキスタン問題などに関心を持たれたら、是非、NPO日本ウイグル協会にご入会ください。
 http://uyghur-j.org/main.html

 ウイグルの人達が命がけで式典をしているのに、取材に来たテレビ局は一つもありませんでした。まるで、10年前の拉致被害者救出運動の会合のようでした。良識ある人権意識を持ったテレビ局や、皆様のNHKが取材に来てくれれば、国会議員もテレビに映りに来るようになり、もっと世論を喚起する事ができるのですが。