アジアの人権問題に、それこそ命がけで取り組んでおられるジャーナリストの三浦小太郎さんより、チベットサポートネットワークが鳩山総理と岡田外務大臣に次のような要請文を出したとメールをいただきました。三浦さんは深い識見を持っておられる尊敬出来る稀有なジャーナリストです。
これを参考に、武蔵村山市議会でも、意見書を出すことが出来ないかどうかちょっと検討してみたいと思います。
鳩山総理が本当に友愛というなら、毅然とした態度を示して欲しいものです。以前は、チベット支援を強く表明していた方なので少しだけ期待したいです。もっとも、中国共産党にちょっと圧力をかけられただけで引っ込めちゃった人なので、無理でしょうが。
チベットサポートネットワークのホームページ
http://www.geocities.jp/t_s_n_j/index.html
2008年のチベット暴動に於ける、チベット人のこれ以上の処刑を中止し、チベット問題の平和的な解決を要望する、要請文
日本国内閣総理大臣 鳩山由紀夫殿
日本国外務大臣 岡田克也殿
昨年、2008年3月のチベット暴動に於いて、死刑判決が出ていた、Lobsang Gyaltsen と Loyakの2名のチベット人が10月21日処刑されました。これに対してイギリスを始め、EU、アメリカなど、世界中の自由と人権を尊重する国々からこの処刑を非難し、国際的な規範に基づく司法制度で、中国の民族・人権問題を解決するよう求める動きが広がっています。日本政府はこの提案を国際社会と連携して、中国政府に対して要請してください。
具体的には、
(1)これ以上のチベット人の処刑を即時停止し、国際基準に基づいた司法制度で裁判をやり直すこと。
(2)2008年3月と4月の抗議行動以降、消息のわからない1,200人のチベット人氏名と居場所を明らかにすること。
(3)2008年11月の国連拷問禁止委員会の勧告にある「国際的な調査を受け入れ、独立した調査を行なわなければならない」に同意すること。
(4)チベット亡命政府との対話を再開し、60年間のチベット支配に対する平和的な解決を協議すること。
(5)中国政府は各地で勃発するチベット、ウイグルなど、民族問題を武力で解決を図らず対話に基づき、各民族の自治と自決権を尊重し、公正で平等な地域社会を実現するために統治政策を見直すこと。
以上を、各国と連携あるいは単独で中国政府に対して要請してください。
以 上
2009年10月31日
チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン