小中一貫校の体育館建設がスタートしました。防衛省からの多額の補助金を使って行われる事業です。
防衛省からの補助金支出の根拠は、騒音対策ということです。
しかし、このブログでも以前紹介しましたが、立川基地自体に騒音計すらついていない。防衛省の記録表自体、でっち上げではないかという疑義があります。
これではまずいと、市と防衛省で相談をしたのでしょう。
武蔵村山市内には、多大なヘリコプター騒音があるという事を示すために、陸上自衛隊 立川駐屯地司令に対して、「ヘリコプター騒音の軽減等について(要望)」が武蔵村山市長より出されました。
ヘリコプター騒音の軽減等について(要望)
http://www.city.musashimurayama.tokyo.jp/plan/kichitachikawa090828.html
これで、補助金支出の理由の一つとするのだと思います。
さて、航空機の運用でのミニ知識を紹介します。
航空機が混乱しないように、飛行場には、トラフィックパターン(場周経路)と呼ばれる航空路があります。航空機はこの経路に沿って離着陸をしなくてはいけません。
立川飛行場から離陸する時の様子はといいますと、ヘリコプターは滑走路上で高度を上げながら、まっすぐ北向きに離陸します。そして、玉川上水と西武線を越えると、操縦席からほぼ右下に見るように90度右旋回をする事になっています。
立川飛行場のヘリコプターは基本的に有視界飛行(VFRと言います)ですので、地上で目標物を確認しながら飛行します。玉川上水と西武線は線ですので、点となる目標物が、国立音楽大学です。国立音楽大学を目標物としながら旋廻してゆきます。
国立音楽大学を目標物として旋廻すると、たいがい、私が住んでいるエステート大南の上空をヘリコプターは通過してゆきます。
小中一貫校上空までは行きません。
もっとも、遮蔽物のない空の話です。ヘリコプターまでの距離が100mか200m変っても騒音の違いはわずかかもしれません。
ですが、航空路直下で、おまけに5Fというヘリコプター騒音が最もひどいはずの私の家は、NHK料金の減免など、航空機騒音被害の補償は全くありません。
本来なら、立川飛行場のトラフィックパターン(場周経路)上、特に滑走路から最初と最後の旋廻をする近辺までは補償をしなくてはいけなくなりはしませんか?