内容は、午前中 千葉県立中央博物館の中村先生の講義を聞いて、午後は野山北公園を歩きながら学ぶという企画です。
中村先生の講演では、東京都は高山の気候(雲取山)から、亜熱帯の気候(小笠原)まで擁している世界でも他には無い地域だという事、また、関東地方は親潮と黒潮がぶつかり合うため、これまた世界に類を見ない生物多様性の地域なんだという事を教わりました。
私は、生物多様性というと、アマゾンやらインドネシアのジャングルと思っていたら、自分達の住んでいる地域が世界でも有数の自然環境に恵まれた地域だと聞き、認識をあらたにしました。
また、野山北公園は里山ですが、里山と言う言葉自体は古いがポピュラーになったのはつい最近の事。里山は人の手が入ってこその里山であって、手が入らないと荒れてしまい、生物の多様性が失われてしまう事などいろいろなお話をうかがいました。
午後は、野山北公園を管理しているNPOバースの蜂須賀レンジャーの話をうかがいながら歩きました。野山北公園にはいつでもいけると思うと、かたくりの湯に入って帰ってしまうので、花火大会の草刈り以外では、多分10年以上ぶりです。
「落ち着くし、本当に景色の良いところだなあー。」としみじみ思いました。
お話をうかがって目からウロコと思ったこと。
野山北公園にはモミの木がたくさん生えていること。モミの木は空気のきれいな所でしか育たないそうです。武蔵村山の空気がきれいだという指標になります。狭山丘陵でも東大和より西にしか生えていないのだそうです。
外来植物で生態系が変わってしまっている事。外来植物で旧来の植物が淘汰されてしまって生態系が崩れてしまっているそうです。ボランティアの方達が外来種を一本一本手で抜いて野山北公園の環境を守っているという話を聞き、頭が下がりました。
他にも興味深い話ばかりで、非常に勉強になりました。
自転車で行くには35分もかかりますが、これからちょくちょく通ってしまいそうです。