事件はデモ後に起きました。
デモ後、地方議員、李登輝友の会役員数名と共に質問書と決議文をNHKに届けて、NHK側と話し合いをする事になっていました。
私がNHKの敷地に入ろうとすると、「日の丸は控えてもらえませんか。」と入り口の職員にいわれました。
私物の日章旗を持ってデモに参加していたので、「日の丸は駄目!」と言われても入り口にコインロッカーがある訳でなく、困ったなあとおもったら・・・。突然。
「NHKはどこの国の放送局だ!なんで国旗を持っていたら駄目なんだ!」
「ここは、中国か!ふざけるな!」
と、私と職員のやり取りを聞いていた周りの方たちが激昂し、ただならぬ状態に。
杉並区議の松浦さんが、「天目石君、国旗丸めれば良いんじゃない?」とのアドバイスで、国旗をその場で丸める事にしました。
でも、5メートルも歩いたところで、一緒に歩いていた台湾研究フォーラムの永山代表と
「国旗ふっちゃいましょうか?」とお互い目配せして、
結局、NHKの入り口で抗議を続けている千名以上の方たちに見えるように、国旗を振りながらNHKに入館しました。もっと、警備員に怒られると思ったのにと、後ろを振り向くと、他のデモ参加者の方たちも警備の制止を振り切って、大挙してNHK構内になだれ込んできていました。
警備員は私たちにかまっている余裕はなかったのかもしれません。
私たちは、視聴者センターの部長と副部長により、入り口すぐ左の会議室に通されました。
前回は、ネットなどで非常に尊大な態度であったと書かれている両名ですが、今回はいたって紳士的な対応のように感じました。
松浦区議が、NHKへの質問文を読み上げるのですが、2メートル弱しか離れていない私も全然聞こえません。
なぜかというと。
廊下で「NHK! 解体! NHK! 解体! NHK! 解体!」とシュプレヒコールが響き渡っているんです。
私は会議室にいたので、声と足音しか聞いていないのですが、100名から200名の方がNHKの建物内に乱入してきていたようです。
おそらく、NHK始まって以来の出来事だと思うのですが、ニュースで放送しないのでしょうか?
しばらくして、シュプレヒコールが静かになったので、「警察が来たのかな?」と思ったら案の定。
警官隊が来たので、静かにみなさん帰られたようです。
デモ隊はルールは守るんです。
会議室でのやり取りは、松浦区議が質問書を読み、台湾研究フォーラムの永山代表が決議文を読み上げと、取り立てて話題になるような事はなかったのですが、NHK側が新聞記者からの同席取材断った時は、「それはおかしいだろ!」と、同席したもの皆怒っていました。
自分の都合が悪いと取材拒否っていうのは、NHKはいくらなんでも都合がよすぎます。
船場吉兆 不二家 雪印 ・・・・最近なら 漢字検定協会。 取材拒否なんてルールが通るならみんな取材拒否をしたかったはずです。
NHKの取材拒否は、流行っているラーメン屋の取材拒否とは位置づけが違います。
みんな、うんざりして、食あたりを起こしているような者なんですから。
今後、企業の不祥事が起きた時に、今回の対応を例に出せば、担当者はNHKには取材拒否が出来ますね。
NHKとの会談が終わり、建物を出るとデモ参加者は一人も残っていませんでした。
「さびしいなあ。全員逮捕されちゃったのかな。」などと冗談を言いながら、坂を登ると、NHK見学のスタジオパーク入り口が大変な事に。
何でも、せっかくなのでNHK見学をして帰ろうと、デモ参加者がスタジオパークに行こうとしたら見学拒否にあったとの事。まだ、営業時間なのに、鉄の門扉を固く閉ざし、警備員が仁王立ちしていました。
入場券を買ったのに入れてもらえなかった台湾人の方が、「お金返して!」と片言の日本語で訴えても、警備員は頑として仁王立ち。様子を見ている職員だって知らん振り。
これが、「みなさまのNHK」の姿かと思いました。
今日は、朝の10時から渋谷駅前でのチラシ配布や、街宣、休む間も無く、午後2時半からのデモと、NHKとの話し合い。
気が付いたら、午後5時。慌しさと熱気で昼ごはん食べてないのに、空腹を忘れた一日でした。
でも、帰りの電車では爆睡しました。
早朝から参加されたみなさま本当にお疲れ様でした。
「みなさまのNHK」に、抗議のみなさまが大挙して乱入されたことを、放送しないのでしょうか。
ついでに、NHK 週刊 お客様の声にて、「1000名を超えるお客様が、NHKスペシャル JAPANデビューアジアの一等国に対して、ご意見を訴えにいらっしゃいました。」ぐらいは記事にするべきなんではないでしょうか?
なんといっても、「みなさまのNHK」なんですから。
週刊お客様の声
http://www.nhk.or.jp/css/koe/index.html