アジア各地で、独裁政権による国民の弾圧が繰り広げられています。実態を検証・研究し、改善に向けて取り組んでゆくための研究会
「アジア人権人道学会の結成大会」
が5月9日明治大学リバティータワーで行われました。
一般参加者は午後2時からだったのですが、私は遅れてしまって到着は午後2時30分。
ちょうど、調査会代表の荒木和博拓大教授が、北朝鮮による山本美保さん拉致事件と、政府が山本美保さん拉致事件に関して偽DNA鑑定などを行いもみ消しをしようとした事実を話されていました。
山本美保さん偽DNA鑑定事件については、このブログで何度も書いた事があるのであえて触れませんが、政府が堂々と拉致被害者を見殺しにしようとした事件です。
民主党が本気で政権交代を狙うのなら、国会で徹底的に追及すればよいのにと思います。時の政府が、北朝鮮による拉致をもみ消して、自国民を見殺しにした話です。どこかのゼネコンから金をもらった、もらわないという話と次元が違います。
「自民党政権は国民を見殺しにする政党です!」と政権交代どころか、解党まで追い込めるようなキャンペーンをはれると言うのに・・・・・。
そもそも、民主党は、日本人拉致に関わった疑惑のある旧社会党共和国連絡部の人間が役員になったぐらいですから、今だにやっぱり無理なのでしょう。
国民を見殺しにする点では、どっちもどっちですね。
話が脱線してしまいましたが、荒木先生の次には大阪経済大学の黒坂先生から、経済学的に独裁政権を検証してみる話をされました。
これは、斬新な切り口だったので面白かったです。地方自治体など首長独裁もしくは、影の実力者による実質的な独裁に陥ってしまうことが多々ある。独裁政権の研究は、良識的な民主主義社会を作るためにも非常に重要な研究なように思いました。結構、応用できる分野が多いのではないでしょうか?
他にも、スリランカでのシンハリ族とタミール族の抗争と、スリランカ政府による民衆への武力行使。ビルマ(ミャンマー)軍事政権の弾圧など、多くの話を聞くことが出来ました。特に、スリランカではこの瞬間にも数万人が虐殺されつつあるという、ほとんど日本で報道されない話を聞くことが出来、目を開かされる思いがしました。
あと、北朝鮮によるタイ人拉致事件の話も報告されました。アノーチャさん拉致事件です。マカオで拉致されたタイ人、アノーチャさんの話は当然知っていましたが、あらためてびっくりする事実をしりました。
1975年 タイ 北朝鮮 国交正常化
1978年 アノーチャさん、北朝鮮により拉致
2005年事件発覚後も北朝鮮は、アノーチャさんなど知らないとうそぶいている。
「日朝国交正常化したら、拉致被害者も返ってくるんだ!北朝鮮に行って自由に調査できるんだ!国交正常化を進めよう!」
と言っている人達がいます。
大ばか者です。
北朝鮮は、タイとの国交正常化後に、タイ人を拉致しているではないですか?
国交正常化しているのに、帰ってこないではないですか?
日本と北朝鮮が国交正常化は、拉致事件の解決には繋がりません。
徹底的に朝鮮労働党金正日による独裁と人権弾圧に抗議をし、送金を完全に止め兵糧攻めにするしかないでしょう。
加えて、一刻も早く、債権回収機構は朝鮮総連関連施設を売却するべきです。
我が武蔵村山市で出来ることは、朝鮮人学校への就学補助を直ちに廃止する事です。
結成大会終了時、川島明大准教授より、「学会入会希望の方は創立会員2名からの推薦が必要ですが、今日入会されるかたは結構です。」とお話されました。
入会手続きの列で、私の前に並んでいたのが、創立会員の杉野調査会理事だったので、「こりゃいいや。」と推薦人になってもらいました。
杉野さんからは、「年に一度、研究発表義務があるから。」と冗談とも本気ともつかないコメントを言われました。年に一度は研究発表しないといけないとなったらこれは大変です。
その後、「よっ!」と増元照明 家族会事務局長が列に並ばれ、ちらっと入会申込書を見たらきちんと2名の推薦人欄が埋まってました。
律儀できちんとした方です。きっと、増元さんが他の会員以上に熱心に研究発表をされることでしょう。