先週土曜日に、救う会埼玉の皆さんが開催した写真パネル展に行ってきました。
場所は陸上自衛隊広報センターです。
北朝鮮人権法に基づき貸し出しを許可してくれたものです。
救う会埼玉の皆さんが大変な労力と調査がしのばれる展示内容でした。
写真展だけでなく、会場では救う会の活動のビデオ上映もしていました。
さて、会場に幼稚園か小学校低学年の兄妹が見学にきましたので、アニメ めぐみのDVDを上映することにしました。
「アニメに変えるからちょっと待っててね。」と子供たちにまってもらい、いざ上映です。
私は、救う会の皆さんと世間話をしながらちらちらと子供たちを見てました。
上映して3分も立たないうちに、すっかり飽きてしまってます。
スクリーンに目もくれません。
さて、政府が北朝鮮による拉致問題を子供たちにも啓発しようとして作ったアニメ めぐみはどんな内容かというと・・・・
中学校に入学したばかりの横田めぐみちゃんが、北朝鮮の工作員に拉致をされてしまうという内容です。
この映画の冒頭は、寒がりでコタツから出たがらないめぐみちゃんを、写真好きのお父さんが中学校入学の記念写真を撮りに行こうと誘う話など、日常的なエピソードがしばらく続きます。
観客は、「こんな可愛らしい子が北朝鮮にさらわれてしまうんだ。可哀相に。」と知っているので、普通の日常のシーンの積み重ねが、より悲劇性を際立たせます。
逆に言うと、横田めぐみさん拉致を知らない子供が見ると、退屈なシーンが続くだけです。
政府は拉致問題の啓発のために アニメ めぐみ を作ったとの事ですが、観客は横田めぐみさん拉致事件を知っている事を前提に制作されています。
今や、分別のつく人で北朝鮮による横田めぐみさん拉致事件を知らない人はいません。
今更、啓発活動をするよりも、もっとしなくてはいけないことがあるんではないでしょうか?
殺人事件が起こったときに、警察が、「殺人犯に注意しましょう!」と商店街にのぼりを立てて啓発するでしょうか?
警察の仕事は捜査して犯人逮捕をすることです。のぼりを立てても犯人は捕まりません。
政府のやっている事では、拉致事件解決にはつながらないと思います。
特定失踪者問題調査会で行っている 北朝鮮向け短波放送「しおかぜ」の予算は年間約1000万円。
政府の北朝鮮向け短波放送「ふるさとの風」の予算は年間約1億5千万円。2月に訪朝した時点では、放送時間も周波数も非公開だったが、ようやく最近公開するようになったようだ。もっと早く公開していれば、私が平壌で受信出来るか確認してきたのに・・・。
http://www.rachi.go.jp/jp/shisei/radio/index.html
でも、アンテナが第3国から日本に向いていて、ピョンヤンでは聞けないという噂もある。今度、北朝鮮に行ったら、「ふるさとの風」が受信できるか確認してこようと思います。日本政府の公式な放送に妨害電波をかけていたら、さすがに国際問題になるだろう。確認されると、北朝鮮も日本政府も困るのだろう。
ところで、このアニメにも一体いくらつぎ込んだのだろうか?
わざわざ政府がやらなくても、民間で企画する会社があるはずなのに・・・。
もっと、救出につながることに税金を使うべきです。