9日10日と2日に渡って、滋賀県大津にある全国市町村国際文化研修所に、財政健全化法の研修に行ってきました。
財政健全化法では、
①実質赤字比率
②連結実質赤字比率(全会計の実質赤字等の標準財政規模に対する比率)
③実質公債費比率
④将来負担比率(公営企業、出資法人等を含めた普通会計の実質的負債の標
準財政規模に対する比率)
の数値を出して、早期健全化基準より悪い場合は財政健全化計画を立てて、財政再建に取り組むことになります。
従来の自治体財政というと、借金の割合である公債費比率が20%を超えると危険である。経常収支比率が100を超える(扶助費や人件費など、どうしても払わなくてはならないお金だけで収入がみんな飛んでしまう状態)と危険だという事でした。
この数値だけ良ければと、自治体はうまく借金を隠してきました。例えば、公営企業会計や土地開発公社に押し付けるなどの方法を取ってきました。研修で、その手口の読み方を学んだので非常に参考になりました。
武蔵村山は、公債費比率が5.7%と非常に低いし、金持ちの自治体ではないけれども、ひどい状況ではないと考えていました。
今回、いろんな自治体の財政と比較して、武蔵村山市は借金の少ないそつの無い自治体なのではなく、
借金のできない自治体なんだと改めて気がつきました。
テレビのニュースで、夕張のお年寄りが灯油も買えないような厳しい生活を余儀なくされていると報道されています。しかし、そんな夕張市の生活保護などの扶助費は2.3%です。
かたや、武蔵村山市は28%! なんと夕張市の10倍以上です。
武蔵村山市は、福祉予算が突出して必要な構造になっているので、借金などが出来ないのです。公債費比率5.7%と言っても、元々余裕がないので、他の自治体の20%ぐらいに匹敵するかもしれません。
武蔵村山市は、年々財政調整基金が激減してきています。どんどん厳しくなっています。
にもかかわらず、市長は4小・2中の小中一貫校に15億円も投入すると言ってます。
市内のあちこちから怨嗟の声が出ているのにも関わらずです。
生徒が集まる目処もない事業に15億円も投入して大丈夫なのでしょうか?