25日午前中に、村山特別支援学校(旧 村山養護学校)の学校公開が行われました。ちょうど、家を出る時に、善家議員から電話があったので、この事をはなしたら、早速参加するとの事。
私と、善家議員と藤野議員も駆けつけて村山特別支援学校を視察させてもらいました。
実は私は村山特別支援学校に来るのは多分2回目です。10年ほど前に一度見学した事があるだけです。ですので、特別支援教育の制度が変わってからは初めてです。
学校に到着して、一人で所在無げにうろうろしておりましたら、おそらく、副校長先生だと思いますが、声をかけていただき、丁寧に施設内の説明をしていただきました。
コミュニケーション室??? 「ここは何でしょうか?おもちゃ置き場に思えるのですが?」
「ここにあるのはおもちゃではなくて、全てコミュニケーションの道具なんですよ。」と棚からロシアのマトリョーシカ人形を先生が手に取り・・・。
「この人形に手を近づけると・・・・」 ピピピ!!! と音が鳴りました。
「このようにコミュニケーションの道具なんです。」
最初、これがどうしてコミュニケーションの道具になるんだろうかと疑問に思ったのですが、「寝たきりで体が不自由な子どもは、自分の力で何か反応が起きるということが重要なコミュニケーションの一歩なんですよ。」と説明を受けました。体が不自由で自分の意志を表現することが出来ない子は、現実の世界を映画でも見るように、関係ない世界のようにしか見る事ができません。でも、人形の音を出すというだけで、その子の世界が変わり、大きく広がってゆきます。
その時のその子の感動は、どんなものだろうか?人生観が変わるぐらいの出来事なんだろうと思います。
「あのー、生徒はみんな通学バスなのですか?」
「全員ではありません。バスで医療行為は出来ないし、通学バスが片道90分もかかる場合もあるので、ご家族に送り迎えしてもらう子どももいます。」
障害を持っている子の中には、体力的に通学バスに乗るのが困難な子もいます。また、毎朝体調が万全という訳ではないので、決められた時間にバスに乗るのが困難な子もいます。大体10時30分ぐらいまでにご家族が送ってこられるようになっているそうです。
先生方が生徒の自立指導で、ストレッチをされていたので、・・・・
「あのー、この学校にも夏休みはあるのですか?」
「はい。普通の学校どおりにありますよ。」
私は、夏休みの間はご家庭でご家族の方がずーっとお子さんのストレッチをしたりする事になるのだろうかと思い聞いてみたのですが、その通りとの事でした。長期の休みを終えて登校してくると中には関節が固くなってしまっている生徒もいるとの事でした。
こんな感じの、私の素朴な質問に懇切丁寧に説明をしてくださいました。大変勉強になりました。寝たきりの生徒ばかりでなく、普通の中学校や高校のように、英語や数学を勉強している生徒もいました。
先生も生徒も明るく学校生活を送られていました。