武蔵村山市議会議員 天目石要一郎(あまめいし よういちろう)の活動報告

利権屋や某カルト団体の政治圧力の暴走捜査などの嫌がらせにもめげず、利権や不正とたたかっています。

北朝鮮強制収容所で生まれたシンドンヒョク氏

 17日の午後ですが、仕事の合間に明治大学に行ってきました。
 脱北者 シンドンヒョク(申東赫)氏の講演があるからです。
 彼は、ただの脱北者ではなくて、北朝鮮強制収容所で生まれた人です。北朝鮮強制収容所では、「表彰結婚」という制度があり、よく働きよく密告した者は5日間だけ結婚が許されるのだそうです。
そこで生まれたのがシンドンヒョク氏です。
 北朝鮮強制収容所で、子どもが生まれているという事実に驚かされますが、彼が、強制収容所を脱出した上に、脱北して韓国までたどり着けた事こそ奇跡です。

 彼は、外界を知らず、「先祖の罪を償え!」と保安要員から虐待を受けることになんの疑問も抱かずに生きてきたそうです。

 先日お会いした脱北者の木下さん同様、少しも表情を変えることなく、淡々と強制収容所での日々を語られる姿に衝撃を受けました。ただ、自身が拷問を受けた話だけは「話せない。」と黙ってしまいました。
 拷問を受けた理由は、母親と兄が脱出しようとしたからです。そこで、彼は火あぶりになり、約半年後、母と兄の公開処刑に立ち合わされます。
 その後は、逃亡者の家族ということで、ただでさえ過酷な収容所の中でもさらに酷い待遇を受けることになります。
 講演会では、火あぶりを受けた痕の写真や、脱出時に出来た傷跡など生々しい写真が映し出されていました。
 彼は、そんな境遇を生きるために、人間らしい感情を捨てて淡々と過ごしてゆきます。
 彼の半生をつづった「収容所に生まれた僕は愛をしらない。」を購入して早速読みました。読みながら、私自身、同じような心境に追い込まれた時のことを思い出し、読み進めなくなりました。
鬱々としてきて、しまいには何も手につかなくなりました。

 自殺する気力すら失った事のある人が、この本を読むと寝込んでしまう事になると思います。

 シンドンヒョク氏は今韓国で暮らしているとの事ですが、北朝鮮の収容所での地獄の経験は彼の一生にずっと着いて回る事になるのだろうと思います。

 今も、地獄のような北朝鮮の収容所で、絶望の中、なんとか生きている人がいます。

 一刻も早く、北朝鮮金正日体制が崩壊する事を願うだけでなく、崩壊させなくてはならないと思います。