昨晩、小平の中央公民館にて、ジャーナリストの三浦小太郎氏と脱北者の木下さんの話を聞きました。
丁度、鹿児島から特定失踪者 園田一さん敏子さんご夫妻のご家族の前山さんが上京されて、「食事しましょう。」と誘われていたのですが、「小平で脱北者の方からお話を伺うのですが、一緒にどうですか?」と逆にお誘いし、調査会の杉野理事と小平まで来ていただきました。
実は、前山さんは、私の叔父の同級生の方です。鹿児島の田舎の中学校の同級生とは世の中狭いです。
後で「脱北者の話を聞くなんて、すごい危険な会かと思ったよ!」と言われました。
毎月開催されている、誇りある日本をつくる会の定例会です。危なくありません。
講演は、三浦小太郎さんが、木下さんにインタビューをしてゆくという形式で行われました。
木下さんは、朝鮮半島出身のご両親に連れられ、帰国事業で14歳で北朝鮮に渡った方です。
・新潟から船で北朝鮮に渡り、下船した時、「騙された!」と思ったとの事でした。精一杯着飾って帰国船を迎えてくれて北朝鮮の人たちの姿が乞食にしか見えない程貧しかった。
・帰国者は騙されたと思っても口には絶対出来ないこと。また、北朝鮮出身者は完全に洗脳されていて、まともな思考が出来なくなっていること。
本当に酷い話だと思ったのは、90年代からの飢饉の事です。
・街には餓死者の死体が転がり、死体には蛆が湧き、動物がその死体を食べるにまかせていること。
・鉄道に乗って、どうも臭いと思って座席の下を覗いたら、子どもの死体が転がっていた。車掌も面倒なので、死体をそのままにしていた。
というような話を木下さんは、涙をこらえる訳でもなく、ごく普通の日常風景のように淡々と自然に話していました。
自然に話されるという事から、北朝鮮の酷さをよりいっそう実感しました。
三浦小太郎氏は、「北朝鮮の人々を救うには金正日体制を潰すしか方法はありません。」とコメントされていました。
同感です。
一日、金正日体制が延命すれば、それだけ、あの国を立て直す事が困難になります。
木下氏の話を、朝鮮総連関係者や、いまだに主体思想を信奉している者、共産主義や社会主義に幻想を抱いている全員に聞いてもらいたいです。